文月遊亀 memo*

日々のこと、音楽や本のこと、心の赴くままに書いています。
簡単な自己紹介はプロフィールにて。

コメント大歓迎です。ピンとくる記事がありましたら気軽に書き込んでいただけるとうれしいです。
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1月6日(火)先生ありがとう
前職で大変お世話になった方と、またお仕事をご一緒することになった。
本当に嬉しくありがたいこと。
一方で、分量が多く原稿料が安いため、恐縮と申し訳なさとで、複雑な気持ちでもある。
また、今の職場の人間がとても失礼で社会常識がないことが恥ずかしくもある。

恥ずかしいというのは、例えばこんなところにも出る。
昨年末、先生からご挨拶にいらっしゃる旨の連絡があったのだけど、その電話を、今の「上司」にあたる人間が受けた。
彼女(上司)は電話口で駅から事務所までの行き方を説明して、「わからなかったらお電話ください」と言って切っていた。

もしかして先生からの電話だったのかな、まさか10分近くかかる道のりを勝手に来られるよう指示したのかしら、やりかねないけどまさか……と思いつつ確認すると、嫌な予感的中でした。
驚いてすぐさま先生に折り返し電話をし、「駅までお迎えに行きますので! 着いたらお電話ください」と伝える。

という経緯があって、今日という日を迎えた。

駅の改札で初めてお目にかかり、事務所まで一緒に歩き、短い時間だったけど、たくさんお話をさせていただいた。
事務所での時間はやっぱり窮屈で、失礼で、恥ずかしくて辛かったけど、お会いできたことは本当に嬉しかった。
群れに属していた自分を確認して安心したというのもあるんだろうな。気持ちが楽になる。
会話のない、人間として扱われていないと感じるような職場では、やはり知らぬ間に心がささくれだってしまっているのだ、と気付く。

「群れ」という言葉を使ったのは、読み終わったばかりの『ぐるりのこと』(梨木香歩著)という本に出て来たから。

「群れ」にあるということ、それ自体が人を優越させ、安定させ、ときに麻薬のような万能感を生む。そして人は時々、群れを外れている人に向かってそれを確かめ、群れの中にいることの快感を得たいと思う。

わたしは群れにいたとき、よく「群れるのが嫌い」と口にしていた。事実、お昼は一人で過ごしたりして、それは20代女子としては相当変わった行動と見られていた。

だけど本当は守られていたんだな。
気付かないうちに、安心感を得ていたのかもしれないな。

群れでのすべての経験と人脈は、わたしにとって何よりの「宝」です。
こんなふうに慕ってくださる方が、助けてくださる方が一人でもいればいいじゃないか。がんばれるじゃないか。
先生ありがとう。力を与えていただきました。

『ぐるりのこと』は、非常に深い思索が綴られているエッセイでした。
話題がこっちからあっちに飛んで、その思考回路についていくのが大変。声高に一方的な主張をなさらず、真剣に考え尽くす姿勢がすばらしいと思った。
表紙は南桂子さんの「公園」という作品。南桂子さんのことは、以前ここで書きました。
この作品も素敵だな。


 
そういえば、上記の先生は鳥がお好きなのでした。
お電話すると、いつも「ピピピ、チュンチュン……」という鳴き声が聞こえていたっけ。
| 仕事 | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0)
1月4日(日)「ピカソとクレーの生きた時代」展
趣味と実益を兼ねた仕事でBunkamura「ピカソとクレーの生きた時代」展へ。
渋谷は久しぶりだなあ。

タイトルから、ピカソとクレーがたんまり観られるのかと勘違いしそうだけど、デュッセルドルフにある「ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館」が改修工事により休館するので、日本にそのコレクションの一部がやってきたということらしいよ。
つまり「ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館」展ということ。日本人にとってはマイナーな美術館だしこれではあまり面白みがないなので、「ピカソとクレーの生きた時代」展としたのだろうね。
同館の誇る、ピカソ、クレー、ミロ、シャガール、マグリット、エルンストなど20世紀美術コレクションがずらり、でした。

一つひとつの絵に解説がしっかりついていて、見応え十分。一応仕事でもあるのでメモしたりしながらじっくり観て(どんどん後から来た人たちに抜かされながら)、大満足でした。
本物ってやっぱりすごいね。印刷物とは違うね。当たり前だけど。

ああ、これが一枚でも部屋にあったらなあ……。
それがダメなら、すぐ近くにあって、いつでも会いにいけるんだったらなあ……などと考えてしまいました。

やっぱり何度も観ないとその良さは本当にはわからないように思うんだよね。
最近、本は2、3度読まないと自分のものにならないんじゃないかと思い始めていて、絵もそうだなあと思ったのです。

一番気に入ったのは、クレーの「黒い領主」という作品です。
谷川俊太郎さんが詩をつけている『クレーの絵本』という本の中では「黒い王様」となっている作品ですが、この黒の魅力を印刷技術でもって伝えるのは至難の業なのだろうなと思いました。
つまり、本物と印刷は全然違っていたのです。
この漆黒の魅力! これだけでも一見の価値ありだと思います!

ちなみに、こんな絵です。でも本物と全然違います。違いすぎる!!

ノルトライン=ヴェスファーレン州立美術館を全然知らないのでどんなラインナップなのかなと思っていたけど、シャガールの「鏡の前の女」とか大作もあって、意外と、なんて言ったら失礼だけど、貴重な展覧会だなと思いました。


パウル・クレーの絵は、もう、大好きです。
嫌いという人に会ったことがないけど。

スイスの音楽家の家に生まれたヴァイオリン奏者でもあったのですよね。
それは知っていたのだけど、ドイツの造形美術学校、バウハウスで教鞭をとっていたこともあること、ナチスによる前衛芸術弾圧にあって故郷スイス・ベルンに亡命したこと、晩年は皮膚硬化症という原因不明の難病を患ったこと……は、知りませんでした。
1914年のチュニジア旅行を契機として色彩に目覚めたということも。

ナチスも難病も、クレーの素晴らしい世界を損なわせることはできなかった。
その絵は、可愛らしく、美しく、やわらかく、楽しい。そして、そうであればあるほど、何ものにも屈しない、クレーの人間としての強さを感じさせるのでした。

おまけ
NYのMoMAで観た「猫と鳥」です。→
本物。

ポスターを買ったんだけど、しまいこんだままでした。
思い出して壁に貼ってみた。部屋に入るとにゃんこが迎えてくれます。
 
| 仕事 | 23:15 | comments(2) | trackbacks(1)
10月20日(月)病院にて
仕事でとある大学病院に行く。
帰るとき、病院内の公衆電話の電話口で、「もういやだ〜」と言いながら泣き崩れている女性を見かけた。
何があったのかはまったくわからないけれど、病院内では毎日ドラマが起こっているんだろうなと思った。
だけど、わたしたちが何気なく過ごしてるような日々だって、気づかないだけで本当はドラマの連続なんだよね、とも思う。

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ところで、いま仕事で参考にしている本で、すごい本があります。
石橋克彦著『もう忘れない!早わかり心電図』(メディカ出版)

心電図を恋の始まりから終わりに例えて説明したりしている。こんなこと、一体だれが考えつくでしょう!
冠動脈を九官鳥のキューちゃんのくちばしで説明したり、比喩がすごい。すごすぎる。
心電図をなんとかわかりやすく伝えたい、理解してほしいという気持ち、愛が伝わってきます。
わたしが新人看護師ならこの本は買うだろうな。
| 仕事 | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0)
8月31日(金)負けない
書かねばならないラフ原稿を書き上げた!1週間以上、集中して、かかりきりだった。
だから帰りにお酒を一杯。ジャズを浴びながら。こういうのは悪くない。

今までの仕事のように甘くない。仕事量は何倍くらいだろう。だれも私語をする暇もない。だらだらやってると土日も仕事に絡めとられてしまう。おそろしいことに。
それは嫌だからしゃべる間もなくお昼休みをとる暇もなく、嫌な汗をかきながら焦りながら、必死にはたらく。まわりの人からも必死さが伝わってくる。

こんだけやってこんだけ書いたら、前は心配されるやら誉められるやら大変なことだった。
でも今は、べつにだれも誉めてくれやしない。こんなのは当たり前なのだ。厳しい。

わたしが勤めていた団体では、仕事中長い時間おしゃべりしている人たちがいっぱいいた。特にわたしが入ったころは。外にも自由に出られたし。
空気が淀んでいるとか、風通しが悪いとか思っていたけど、とんでもない。
すごくいい環境だった。
今は窮屈な部屋で、外には出られず、眺めることすらできず。
風通しが悪いどころか。牢獄か?拷問か?

もう、ほんとに、とまどいっぱなし。でも、それは当然と思う。
10年間続いたわたしの生活が一変したのだから。嘘みたい、悪夢みたい、と思う。朝は一度リセットされるかなのか、いつも、苦しい気持ちで目覚めてしまう。
気がついたらいつもいつも、どうしてこんなことになったのかばかり考えている。

比べるのが間違ってる。違いすぎる。
立場が違う。
やってもらう立場とやらされる立場の違いなのです。

それでも負けまい、とがんばるのです。その日その日をなんとか充実させたい! という気持ちでいっぱいなのです。
負けない。負けないぞ。
| 仕事 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0)
8月14日(火)銀座でマスコミ試写会
夏休み。ライター仕事のためマスコミ試写会へ。
30分前に着いたのに、すでに長蛇の列。満員で入れず、3時間待つことに。その間、銀座をぶらぶら。お盆の銀座は意外に人がたくさん。

教文館で本を買い、6階の「ナルニア国」で子どもの本を眺め、鳩居堂で葉書を選び、お茶しながら買ったばかりの本を読んでいたら、時間はあっという間に過ぎた。

銀座は大人の街で、ほんと以前にもまして好きになってきた。本物志向の店、一流のサービス。画廊に映画館に劇場に……。
文化の薫り…なんて言うとえらい陳腐だけれど、やっぱり、たまに出かけてこの空気に触れなくちゃね、と思う。意識的に。
歩くだけでも、道行く人を眺めるだけでも、いい刺激を受けて楽しい。

この映画の試写会に赴くのは、じつは2度目だったので、3度目の挑戦でようやく観られたということになる。いかにも業界人、といった風貌の方々に混じって鑑賞させてもらった。

趣味と実益を兼ねたこの仕事は本当にありがたい。感謝の気持ちでいっぱい。
と同時に責任も感じる。だってまだ公開されていないものを先に観て紹介するんだもの。記事を読んだ人が観るか観ないかの判断基準となるんだもの。責任重大。でもこの緊張感がぴりっと心地いい。
今日、何を観たかは内緒です。さあて、この魅力をどうやって伝えようか。
| 仕事 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0)
2月9日(金)参考本を入手
服地の仕事。時間を見つけてはコツコツと取り組んでいます。
新たによりわかりやすく詳細な実用本を作るため、とある服地の実用書をベースにしたうえで、他の本を参考に、足りないものや疑問点などをチェックしていくのです。「デニム」「ポプリン」など各服地ごとにひとつひとつ。非常に根気のいる仕事ですが、夢中になると時間を忘れます。

今日は図書館で予約した服地の本を3冊手に入れる。
ネットで予約してネットで確認して。図書館もホントに便利になったなあ。

■『洋服地の事典 サンプル生地つき』田中道一著 関西衣生活研究会
■『わかりやすいアパレル素材の知識』一見輝彦著 ファッション教育社
■『服地素材マニュアル107』デパートニューズ社

このうち、『洋服地の事典 サンプル生地つき』が実に素晴らしい本でした!! 表紙も、レトロでなんだか可愛い。タイトルのフォントも。
調べて疑問に思っていた点や新たな情報がわかりやすく詳細に記されていて、かゆいところに手が届くという感じ。名称の由来などについても触れられてるし、これは信頼できる本と見た! 使える!
何よりサンプル生地がついていて、「緻密に織られ丈夫」だとか「しなやか」だとか、文字だけでイメージしていた布たちを実際に手で触ることができるのがうれしい。
シャンブレー、ローン、オーガンジーetc、etc…「百聞は一見にしかず」ならぬ、「百読は一触にしかず」ですよ(なんだそりゃ)。




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夜は映画紹介記事を書く。
勝手知ったる機関紙だけど、外部のスタッフとしての初ライター仕事はなんだか緊張。しかしたった600字なのにこんなに時間をかけていていいのか? わたしライターには向かないのかも…
| 仕事 | 23:19 | comments(10) | trackbacks(0)
2月6日(火)企画
ハローワークで模擬面接。役に立つかどうだか微妙だけど、まあいい。やれることはなんでもやっておこう。
その後、企画を考えるために本屋で実用書リサーチ。自分が作るとなると本の見方がまったく変わってくる。すでに世に出ているものを作っても意味ないわけで。
いきなりちゃんとした企画はとてもとても…。まずは思い付きから。まずは自分がほしい本から。

夕方、銀座でマスコミ試写会。泣いた。場内でもすすり泣きの声が。よし、連載第一回はこれにしよう。
| 仕事 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0)
2月5日(月)服地のこと
にわかフリーランス仕事。服地についての本作りと、機関紙のインタビュー2本、実用書の企画などを頼まれた。
さっそく借りてきた本や事典を読んで、服地について勉強中。まず、服地とはいったいどのようにどのようにして分類したらよいのか。織りなのか、柄なのか。これが第一の調査事項。
はー難しい。ギンガム、ピケ、デニム、オーガンジー……。布ってものすごく奥が深いのね……。

明日は図書館に行って関連書籍をあれこれ調べてこよう。
| 仕事 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0)
1月30日(火)お仕事開始
来月から、実用書・PR誌などの編集のお手伝いをすることになった。社員としてではなく、週に2〜3日の出社で、フリーの契約みたいな形。
わけあってそういうことになった。長いお休み後のリハビリとしてはちょうどいいかも…と思ってるんだけど、どうなることやら。
それと4月から、辞めた会社のご厚意によりひとつ原稿を書かせてもらえることになり、2月は憧れのフリーランス気分でお仕事開始と相成りそうです。
フリーランスなんて、はなから無理、と思っていたけど、案外こんなふうにして成り立っていったりして。…いや、そんなに甘くはないよね。

今日は夕方面接。その後、原稿執筆のため、4月に公開される映画のマスコミ試写会へ。自分で作った名刺を持って。editor&writerと印字した。ドキドキ。
これまでも何度か行ったことはあるけど、今日はぜんぜん気分が違う。ドキドキです。悪いことしているわけではないのに。

と、こんな感じで来月はお仕事日記でも綴ってみようかな。
仕事と平行して就職活動も続けます。
| 仕事 | 23:17 | comments(3) | trackbacks(0)
12月7日(木)迷い悩んでた
しばらく書けないでおりました。
お菓子やパンばかり焼いているようで、ひそかに求職活動もしていて、じつは一社内定をもらったのですが、行くべきか行かざるべきか、で随分迷ってました。

ギリギリまであらゆる可能性を考え最善の決断をしようとする性格なので(だれでも最善の決断をしたいと思うのは同じだろうけど、やや考えすぎる傾向アリ。欲張りがゆえだと思う)、こういう大きな決断をするときって、ああもうどうしよう! と、なかなか大変な精神状態に陥り、疲労困憊してしまいます。

内定を辞退して、後からあのときあの会社に行っておけばよかった…と後悔するのも嫌だし、勤め始めてから、ああ、やっぱり辞退しておけばよかった、と思うのも嫌だし。

正直、これで良かったのかどうか、わかんないや。とはいえ、就職していても、これで良かったのか、って考え続けていたとは思う。それが嫌だったので辞退するほうを選んだ。
迷いが大きかったのは事実。どっちに転んでいてもおかしくなかった。

やっと失業給付が出始めたところなので、勤めて数カ月で辞めるのは避けたかった。
給付期間が終わって今回のところに決まったのだったら就職しちゃってたような気はするんだけどね。

それにしても、会社辞めてから仕事を探すのは、時間はあるけど、孤独で不安でしんどい。
| 仕事 | 18:26 | comments(3) | trackbacks(0)
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