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雨降りの寒い土曜日、練馬のいわさきちひろ美術館に行ってきました。一度行ってみたかったの。
いま開催中の展示は「ちひろの白」っていうテーマで。まさにちひろさんの絵の核心に迫るテーマですよね。
塗り残しの白はいかにもちひろ's白ですが、それ以外にも雪をあえてグレーの濃淡で描いたりもしていて、雪に着目し微妙な諧調を描き出したモネと同じだ!と思いました。
ちひろさんの原画は、大丸美術館で見て以来だけど(もう10年近く前かな)、いいのよねーやっぱり。
今回も初っ端から目が釘付け、ため息つきっぱなし。
「絵で表現する人」なのだよなあ、と。すごいな才能だなと。天賦の才能とはこのことかと、改めて思った次第です。
マフラーだけ白く塗り残した白いマフラーの女の子とか、洋服もかわいくて。
わたしがもっとも親しんだちひろさんの絵といえば『窓際のトットちゃん』の挿絵ですが、あれもほんとに女の子のかわいらしさがよく表現されていた。大好きだったな。
そんなことを思い出して、じーんとしてしまった。
ちひろさんの言葉もよかったです。
「わたしが描いているのは油絵のような大作ではなく、絵本の挿絵というささやかなものだけれど、この絵を見た子どもたちの心に残り成長しても力になるようであればうれしい」
というような文章があって、ちひろさんそれは叶ってますよと思いました。
カフェで“おやき”を食べたのだけど、すごくおいしかった。1つはきんぴらごぼう、1つは茄子と味噌が入っていました。
写真なしで残念!
「谷川俊太郎と絵本の仲間たち −堀内誠一・長新太・和田誠−」という企画展も開催されていて、これまた見ごたえ十分でしたが、もはやちひろさんでお腹一杯で、あんまり心と頭に入ってこなかった。
4人とも大好きな人たちだというのに。
この企画はこの企画だけで見たかった…
今月7日に谷川俊太郎さんの言葉と唄バンド「Diva(ディーバ)」のコンサートを見に行ったばかりだったので、今年は何だか谷川さんづいています。
谷川さんの詩で作られた曲の譜面集があってパラパラ見ていたら、そのコンサートで聞いた、先日亡くなった林光さん作曲の『人食い土人のサムサム』という曲が入ってました。びっくりした。
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ミュージアムショップで、『ちひろのことば』という本を買いました。
上の文章が載っていないのが残念だけど、ほかにもいいなと思った文章が載っていたので。前半は絵がたくさん収録されてるし。いい本買ったなー。