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静岡県掛川市にある、ねむの木学園の、ねむの木こども美術館「どんぐり」に行ってきました。
2007年開館。NHKの新日曜美術館で見て以来、一度訪れてみたいと思っていました。
「ねむの木村」と表示され、パステル色の可愛らしいタイル模様が貼られた角を曲がると、山道の一本道に突入。一気にねむの木ワールドへ。
道なりに走って行くと右側遠方にオレンジ色の屋根、白い壁に子どもたちの絵が描かれた建物(これが「ねむの木学園」でしょうか)が見え、左手に、がらすや毛糸のお店、そして「森の喫茶店MARIKO」が現れました。すぐ脇には池もあって、とてもいい雰囲気です。
ここでお昼ご飯を食べました。
店内はこんな感じ。木の机と木の椅子でリラックスできます。
壁には絵が飾られ、そうした絵をあしらったカップやお皿が売られていました。
カレーを食べましたが、それらのお皿やカップで供され、スプーンとフォークも手作りなのかな。とても可愛い。
クラシックの名曲をピアノソロや連弾にアレンジした演奏が流れていて、すべてが手作りのあたたかい雰囲気。とても落ち着く素敵な空間でした。
この時点ですでに感激しまくりのわたくし。
そして、ねむの木美術館「どんぐり」へ。
ル・コルビュジエの建築のような、トトロの家のような可愛らしい建物。壁にはお花も描かれていて、この建物だけでも一見の価値があります。
反対側から見ると…
中に入って絵を見て、驚きました。
ポストカードや印刷物で知っていましたが、しかし、実際に見て、とにかく驚きました。
色が、構図が、まったくもって見事。あまりにも素晴らしい。実にセンスがいい。よすぎるのです。
わたしにはこんな素晴らしい絵は描けないよ。
これは、一体何なのでしょうか。この絵を描いた子たちはみんな天才なのでしょうか。
知能の発達に遅れがあるとされる子どもには絵の才能があるということ?
頭の中がぐるぐるしてきました。
あまりの素晴らしさに涙が出てきました。
でも、天才が集まってきたわけでも、知的障害がある子に絵の才能があるとかいうわけでもないよね。
ということは、子どもはみんな天才ということか。
とすると、どれだけ多くのハンディキャップをもつ子どもたちが才能を眠らせたままでいるのだろう。
本当はこんなにも素晴らしい力を秘めているのにと思うと、悔しくて切なくて、いてもたってもいられないような気持ちになる。
「やさしく、やさしくね。やさしいことは強いことなのよ」。
宮城まり子さんの著作物は何冊か読んだけれど、この言葉は強く印象に残っている。
やさしさがどれだけ大きな力をもつかということも教えてもらった。
あまりの素晴らしさに、この絵と自然に囲まれて毎日過ごしたいと思ってしまった。
(絵は、HPでも見られます。
こんなのや、こんなのや、こんなの。
他にも色々見られます。「絵のリスト」に戻ってご観賞ください。)
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宮城まり子さんのパートナー、吉行淳之介さんの文学館にも行きました。
これがまた建物から調度品から庭から、何から何までセンス良く、ため息。
淳之介さんはパウル・クレーとドビュッシーがお好きだったようです。うふふ、そんなの聞くと、まともに作品を読んだこともないのに親近感感じてしまう。
館内にはグランドピアノがおかれていて、ドビュッシーの曲が流れていましたよ。
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※ブログ更新するの4カ月半ぶりです。皆さんお久しぶりでした。この間、色んなことがありました。
このブログもうかれこれ6年くらいやっていますが、こんなに間を空けたのは初めて。
ツイッターのツイートはしていましたが、やっぱりガツンと感じたことや考えたことなんかはツイッターでは全然書ききれない。
やっぱりブログもたまーに書いていこうと思います。
気まぐれな更新になると思いますが、よろしくお願いします。
壁の絵。とってもやさしく、とっても丁寧に描かれてます。