一定期間更新がないため広告を表示しています
27日、サリンジャー氏が亡くなったそうだ。昨日の夕刊で知った。
白水社Uブックスの『ライ麦畑でつかまえて』は、幸いにも高校生のときに読んだ(手元にあるはずなんだけど見つからなくて。あの表紙大好きだからアップできず残念)。
でも当時はホールデンのイライラとか不満とか葛藤とかが、あまりよくわからなかったような気がする。
乱暴な言葉遣いなんかにひたすら驚いた(というか引いた?)ような記憶がある。
これまで読んだことのない類のお話だと思った。これがアメリカか?というカルチャーショックもあったなぁ。
3年前に村上春樹の新訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んだときには、妙な感慨があった。
以下、ブクログに書いた感想。
高校を退学になったホールデンの2日間だか3日間だかのお話。
春樹さんのおかげでホールデンと再会できたよ! ありがとう! 17年ぶりくらいの再会でした。春樹節のサリンジャー、すっごく良かった!!
ホールデンはNYっ子だったんだね。グランドセントラル駅とかセントラルパークとか美術館とか思い出しながら、あのあたりをホールデン君が歩き回る様子を想像しながら読みました。
あまりに感受性が強くて繊細なあなたのことが、同じ年頃で読んだときよりももっとわかるような気がするのはなぜでしょう。あなたの抱えるいらいらは、若さゆえでの苛立ちでもあるけど、生きるうえでだれもが抱えるものでもあるからなのかもしれない。とかこんな言葉もあなたには苛立たしいものだろうけど。
とにかく、春樹さんが訳したかったはずだよ。まったく、じつに傑作。
ちなみにわたしは『フラニーとゾーイー』も大好きだ。
グラース家7人兄弟のお話のなかで、これが一番好き。
サリンジャーさんをしのんで読み返すとするか。
りそなのカレンダーがコイヌマユキさんのイラストで、びっくりした!
わーいわーーい。
密かにファンです。
2009年はDELFONICSの、この方のイラストの手帳を使っていたのだ(右)。
時間がないなか、でもふわふわのロールケーキが食べたくて、えい、作るぞ! と決意したはいいけど、やれ材料が足りないの手順を間違えただので余計な時間がかかると、イライラしちゃう。
学生のころはこんなことでイライラしなかった。時間が無尽蔵にあったからだと思う。
こんなことより他にやることいっぱいあるのに…という気持ちもびゅんびゅん心をよぎる。
これも学生のころはなかった。
-----
ロールケーキ作りは経験が浅く、巻くのが苦手。案の定割れちゃった…
一生懸命作って失敗したときの徒労感といったらない。
ケーキ作りが嫌いになりそうなのが悲しい。
-----
…うん、でも、なかなかおいしくできた。
スポンジは黄身と白身別立て。
生クリームと黄桃を巻き込んだ。
スポンジはもっとふかふかしっとりを目指して研究したいし(これは母のレシピ。まずはこれをマスターすべしと言われ…)、巻くのもうまくなりたいけど。
春になったら、酸っぱ〜い苺で、シンプルなショートケーキを作りたいな。
久々に「ジャック&ベティ」で映画を観る。1年ぶりくらい!?
スタッフのKさんらとあいさつを交わす。
映画館は無事運営されている。よかった。
『地下鉄のザジ 完全修復ニュープリント版』。生誕50周年を記念して、らしい。
一度観たことがあるんだけど(ええもちろん『Olive』で知ったのだと思う)、ちっとも覚えていない。
オシャレ映画の元祖であり、そりゃもうめちゃくちゃオシャレでときめきますが、しかし同時にこのハチャメチャさといったら…
どうしたらこんな発想が生まれるのだろう?
ぶんぶん振り回されるような感じで、ときについてゆけませぬ。
お皿投げて人の顔にぶつけるのはドリフみたい(生クリームじゃなくて、ザワークラウトとソーセージだったけど)。
ピアノの上に兎が載っていたりするのは、突飛な組み合わせのコラージュみたいで可愛い。
恋に落ちるシーンで突如ブラームスの弦楽六重奏曲が流れたのも面白かった。やーん『恋人たち』〜!
最初のほうの追いかけっこのシーンが好きだな。
ザジのセーターはオレンジ色がぴったり。
ピンクは違うし、ブルーも違うし…緑も悪くないけどやっぱり女の子だし…と、どうでもいいことを考えながら観ていた。
オレンジ色のセーターは、原作に記述があるのだろうか。
-----
大寒なのに20度近いあたたかさ。
わたしはお酒強いほうだと思うけど、飲むペースは遅い。
軽いおつまみでガンガン飲むよりは、ご飯やおかずを普通に食べながら、ちょこっとお酒、というほうが好きかもしれないな。
ちゃんとご飯食べたい派。
おいしいお酒をいただいたので、ここ数日、晩御飯時、おちょこに1〜2杯飲んでいる。
そんな飲み方が好き。
このお酒、とある蔵元で一番小さいタンクを買い取って作らせた特別限定醸造酒だそうです…世の中には実に贅沢な方がいらっしゃる…
フレンチローストの豆を大量に使って濃く抽出したコーヒーにミルクたっぷり入れたカフェオレを飲みながら『ku:nel』を読む。
パリへ。
お菓子の世界へ。
別世界にトリップする幸せ。
付録でついてきたカレンダー。去年のカレンダー(左)がほんとに可愛いイラストで大好きだったのだけど、今年はイラストなしだった(真ん中)。残念…
パリのおいしいお店、おいしい食べ物がたくさん。
コンフィズリー(砂糖菓子)が美しくて可愛くて、胸がキュンとなる。
おいしいもの大好きなドミニクさんという方の言葉ですごく印象的なのがあった。
「選ぶ」というのは訓練によって身につく習慣であり美意識だ。私は5歳の時から、明日着る服を前夜に自分で選ぶようにしつけられてきた。最初は手探りだが、いつしか格子のシャツと縞のズボンは合わないなとわかってくる。自然に、もっと美しい組み合わせ、自分にとって気持ちのいいものを選び取るようになっていくんだ。私は確かに人より要求が厳しい人間だが、これはひとつの生き方のスタイルであって、わがままではない。
本当にそうだと思う。
「選ぶ」ってほんとに美意識だ。大切なことだ。
イタリアでは5歳の子どもも自分で洋服を選ぶと聞いたことがあるけど、フランスでもそうなんだな。
そのことを大分前にこちらで書いたことがあった。