文月遊亀 memo*

日々のこと、音楽や本のこと、心の赴くままに書いています。
簡単な自己紹介はプロフィールにて。

コメント大歓迎です。ピンとくる記事がありましたら気軽に書き込んでいただけるとうれしいです。
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3月31日(火)サーティーワンの日
今日はサーティワンの日。
スモールダブルをテイクアウト。

右がラブトラックチーズケーキ、左がラブオントルテ。
名前だけではどんなアイスなのかちっともわからないので説明書きを見ると…

ラブトラックチーズケーキは、
「ストロベリーチーズケーキのアイスクリームにチーズケーキピースとストロベリー。パリパリのチョコリボンまでIN」

ラブオントルテは、
「チェリーの果肉とリボン、チョコチップチョコクッキーまで! チェリーとチョコのキッシュトルテに愛をいっぱいのせました」

やっぱりわかんない!
「まで」って何だ? 愛って何だぁ?!
もう何をいっぱいのせているのやらちっともわけわかんないんだけど、わけわかんないくらいつき抜けたポップさと、あれこれ詰め込まれた幸せな感じが、いい!
| 食(つくる、食べる。お店も) | 21:37 | comments(0) | trackbacks(0)
3月20日(金)生きてます
生きています。ええ、なんとか生きていますとも!

仕事がどっさりで、無我夢中のうちに日々が過ぎていきます。
お昼は仕事の手を休め、持参したお弁当食べて、そのまま休まずすぐさま取り組んでます。それでも、とても終えることができませぬ。
けっして仕事が遅いほうではないはずなので、明らかに量が多すぎるのですね。

夢中になると、お茶を入れに立ち上がるのもトイレに行く時間も惜しくなる(ついつい我慢しちゃう)。が、そうしてパソコンや原稿にかじりついていると肩や腰の調子がおかしくなる。
なので、たまに立ち上がったときには、なるべく首くらいは回そうと思ってはいるのですが、その時間すら惜しんでしまう…。

とにかく頭使って考えるには、時間が必要なのです。
どうしても食事の時間、遊ぶ時間を削らざるを得ない。それを大事にすることが豊かな生活だと思っているわたしにとって、これはほんとは嫌なことです。ご飯くらいゆっくり食べたい。
けど、まあこういう日々があっても良いではないか、と考えるようにしています。食事や遊びが大事なことだとよく知っているのだから。だからわたしは大丈夫だと。
今は、電車での読書が唯一の娯楽です。しばしトリップできる時間。

編集とは、かように大変な仕事であります。
表記の統一や文章の直しは得意とするところだけど、ページの割付、図表の指定など体裁面で、時間がかかって非常に手間がかかります。
後者はこれまでやったことのない仕事だったからなー……なので、それでも2年前に比べれば格段にできるようになっているはず。まーほんと、七面倒くさい職人仕事ですね。

内容面では、わたし自身がその分野に明るくなく、執筆者も専門というわけではないライターさんの場合、果たしてこれで良いのか否か、という不安がつきまとうのが辛い。
けど、今回は初めて(?)わたしもかなり詳しい分野で、しかも専門の方の原稿が一部あり、あ〜、気持ちの上でも実務面でもすごく楽だ〜、と思いながら仕事しました(だって、何が大切なのかがわかる! 制度面も、歴史的な流れもわかる!)。

こういうのは幸せです。編集って本来こうでなきゃねえ! と思いました(思えば前はこんなのばかりで、あり得ないほど少ないページ数で、面倒な指定もゼロ。つまりほとんど何もしなくて良いのだから、楽でないわけないのだった)。

でも編プロ編集者はそんな専門知識を身につけられる環境にないし、どんな内容でも受注しなきゃやっていけないわけで、にわか勉強で即座に内容、概要を理解して要点をまとめる力が求められる。

一般の人と同じレベルの情報(テレビやネット、雑誌、書籍、新聞)しかなくて、人脈もないのだから、本当の意味での知識を身につけることは不可能だと思うけどね。
まったくもって知的ヤクザな仕事です。

あと本を作るというのは、当たり前だけど他社の本と違う内容にしなくてはならないということに神経と労力を使います。
商魂たくましくというか、発想が貧困というか、出版界というのは、同じような本を出していずこも競合しながら生きているのですよね。なんだか情けないような馬鹿馬鹿しいような感じですが。
それで、ついつい執筆者の方も引きずられるのですね。わたし自身もよく知らない分野のライター仕事をする場合はいつもその葛藤のなかで書きます。無理だよわたしが書くのは、と思うことも多い。

昨日は、丸写しに近いような原稿が来て、しかしその方も書き直せといわれても自分の知識ではこれくらいしかできないと開き直られて、それはないだろうと思ったけれど、何とか一部わたしがお手伝いして書き直すということで話がまとまった。
ほんとは原稿書きしてる暇はない。けど何とかしようと思う。

こんな大変な日々だけど、前回よりはいくつかの面で楽だと感じてます…。
前回は、まったくわからない内容の本を、一人っきりで作らねばならなかったから。
しかもこんな内容じゃ売れない! と、これまたこの分野に明るくない版元担当者に怒られつつ、執筆者の看護師さんたちにも忙しいのだから対応できないと怒られつつ……で八方塞がりのなか、短い期間で作らねばならなかったから。
これはなかなかにすごい状況でした。不安で、頭痛と吐き気の日々でした。

でも、わたしは逆に燃えたのです。
何が何でも、絶対に良い本を作ってやろうと思った。
何とか無事出版にこぎつけ、重版がかかったようです。うれしいことです。

今回は450ページ(!)と非常にボリュームのある仕事です。
でも、前職でお世話になった方々が2名も執筆者として協力してくださっている!
わたしはそれだけで心が強くなれる。電話やメールで連絡とれるだけで、それだけでうれしい。この方々ががんばって書いてくださっているのだから、と思うと、力が出てきます。わたしも倒れるまでがんばる! なんだこのくらい! というど根性精神がわいてきます。
終わらないので三連休も仕事します。明日は休みますが。
なんとかこなしてみせます。がんばるぞ。
| 仕事 | 13:58 | comments(7) | trackbacks(0)
3月1日(日)お花と『遠い音』

お花やさんでミニブーケを買ってきました。
花ってどうしてこんなに美しいのでしょう。
フリージアが入っていたので、香りも良いです(外では今の時期、沈丁花が良い香りでうれし)。

部屋にお花があるとそれだけで心が和み、うれしくなってしまいます。
お花に励まされつつ、また1週間、がんばろう。

******
隣にあるのは『遠い音』(フランシス・イタニ著)という本。本日読了。
5歳で聴覚を失った少女の半生を描いた長編(500ページを超える!)ですが、いや〜〜、素晴らしかった。
心の中に、あたたかさと大切なものが、ぐっと埋め込まれた感じです。
音のない世界、手など音以外の手段で言葉を伝え合うことが、こんなにも豊かで美しいことだとは、知らなかった。
祖母のマモとのやりとり、夫ジムとのコミュニケーション、姉のトレスとの心の通い合い…などなど、じんわりと胸が熱くなるシーンがいっぱいあった。

たとえば、2週間の短い結婚生活における1シーン。
耳の聞こえないグローニアは目をつぶり、左手の指を夫・ジムの唇にもっていく。
彼がささやく言葉が彼女の指先に伝わり、彼女が小声でそれに返事をして、並んで寝たまま会話をするのだった。

そして今度は、グローニアはジムに、自分の口元を触らせる。
〈さあ、指をわたしの口に当てて。そうっと。言葉を感じるのよ。今度はわたしの喉へ、それからまた唇へ。言葉のかたちが指に滲みこんでくるようにするのよ。言葉を手ですくいとるの〉

ううう、なんて美しいコミュニケーションなんだろう……。

長い、ということもうれしかった。
なんだか最近、短編よりも長編小説な気分なんだよね。
もちろん短編も大好きだけど、長編には長編にしかない楽しみがあるわけで。どっぷり深く、その世界に浸かれるのがいい。

新潮クレスト・ブックスは何冊か読んでいますがどれも素晴らしい。
海外小説やノンフィクションの面白さを伝えてくれる素敵なシリーズだなあと思います。感謝。
| 本・雑誌 | 22:02 | comments(2) | trackbacks(0)
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