というわけでなんと今日も黄金町。かつて住んでた街なので全然違和感はないんだけどね。
今日は、黄金町に新しくできたお店の1つ、「聴き舎」の田村さん主催の「ディープヨコハマニコニコツアー」に参加しました。
なんだか、高校時代の友人の、「ゆきちゃん、そんないかがわしいところに行っちゃうの〜? うそおおお。そんなイメージないんだけど!」という声が聞こえてきそう…。
これは普通の横浜人の意識。まあ実際カオスだしラビリンスだし、これは偏見ではなくて正しい見方なのです。
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わたしはいわゆるディープゾーンとはちょい離れた駅の反対側の地域に住んでいたし、映画館などディープゾーン内に足を踏み入れることもあったけど、大学生の頃は小走りでけっこうドキドキしながらだったのを覚えてる。
なので、10年間住んでいた、よーーく、よおおおーーっく知ってる地域を、案内されてまわるのは変な感じがしたけれど、足を踏み入れたことのなかった地域はいっぱいあるのだった。そういうところにも解説付きでまわったのは面白かった。
それに何しろわたしは、横浜の子どもたちが学校で教わるような横浜の歴史を全然知らないので(義務教育はこっちじゃないから)、歴史的な話はとても興味深かったです。
もちろんその他、風俗店・ストリップ劇場、売春宿のこと、グルメ情報など知らない情報てんこ盛り、充実のツアーでした。
「ソイポケ」2号でけいサンと歩いたときはまだあった「かもめ座」が取り壊されて跡形もなく、その前の駄菓子屋さんにあったピンボールは壊れて箱だけになり、椅子の上では黒猫が丸くなって眠ってた。
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日の出町・黄金町は、のんびりした地方都市で育った15歳のわたしにとっては、あまりに強烈な街でありました。
図書館があり映画館があり、音楽堂など文化施設もあり、古本屋も多く、住むうちに愛着が湧くようになってきたのだけど。
でも、最初のうちは、田んぼがないことに息苦しさを覚えるくらいだったので、ドギツイ色合いのいかがわしいお店はあまりにインパクトが強かった。と同時に他の都会を知らないから、都会というのはこういうもんかあ……と驚き圧倒されつつも受け入れるしかなかった。
でもここは普通の都会とはちょっと違ってたんだよね。
独特の歴史を刻んできた街なのだということが今ではよくわかるし、今日ツアーに参加してますますその意を強くした。
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遊郭があった福富町あたりと、横浜橋商店街は、まったく初めて訪れました。福富町は柳の木が遊郭があった時代を彷彿とさせ、横浜橋商店街は活気があって良い感じの商店街でした。
駅から降りてまっすぐ家に帰るばかりだったけど、ちょっと反対側に行けばこんな商店街があったとは!! ほんと知らなかった。知らなかったことも驚きでした…。
福富町の「コーヒーマツモト」で一休み。濱マイクに登場する喫茶店です。
メニューもミルクセーキやココアなど、古き良き喫茶店メニューだし、店内も昔ながらの雰囲気で素敵です。すごく落ち着ける。
わたしは雰囲気につられて、普段は飲まないクリームソーダなどいただいてみました。
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横浜はみなとみらいだけじゃない、このあたりの面白さを伝えたい!と思ってソイポケ2号で取りあげたけれど、まさかこんなにも注目を浴びる街になるとは……。
ここで新しく出会った方と街を歩き、歴史を学ぶということがとても不思議で面白い。
それと、わたしは友だちと遊ぶときはいつも東京だったので、ここでご飯を食べお酒を飲んでいるということが、とても不思議だし、とても嬉しい。近いところで遊べるって便利。こんなことは初めて。感激です。