文月遊亀 memo*

日々のこと、音楽や本のこと、心の赴くままに書いています。
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9月9日(火)映画『ゆれる』

映画『ゆれる』。
思ったこと、2つ。
人は、妬みという感情をもつ。負の感情だけど、人間らしい感情。隣の芝は青いのだ。
あと、人は必ずしも事実を見るわけではない。思いこみによって見え方が変わってしまうことがある。気持ちのゆれによって。怖いな人間の心って。

西川美和監督って、センスいいなあ。
特に前半、事件が起こるまでの心理描写のうまさにやられた。
ガソリンスタンドのシーン。
母親の一周忌の夜、弟と兄が会話をするシーン。洗濯物をたたみながら兄の後ろ姿が何かを語る。おそらく口で言ってることとは違うことを。
このシーン、すごくぞくぞくする!
こういう細かな感情の機微を描くのがうまいのは女性監督ならではかもしれない。

結局事件の核心部分はわたしたち観客には見せられていないので、後の関係者の証言によって判断するしかないのだけど、これが、実際のところがわからないのと、本人や周りの証言が発言がころころ変わるため、非常に混乱させられる。ゆれる、ゆれる。

兄は、彼女を突き落としたのか、助けようとしたのか。

兄が面会室で弟を怒らせてしまう場面がある。
1回目は唾をはきかけ、2回目は人格を否定することを言う。
殺人犯の弟になりたくないんだろう、だから無実を信じてるふりをしているんだろう、みたいなことを。
あれはなぜだったのだろう。

そしてその直後の公判では、弟は兄が有罪となるような決定的な発言をする。
兄の発言にカッときたからなのか、図星だったからなのか。
ああー、わからん。

とりあえずわたしは兄の殺害を信じて見ていたのだ。
しかし最後にどんでん返しが待っていた。

結局はハッピーエンド、なのかな。心に残るラストシーン。
そう思いたいけど、わからない。ゆれる、ゆれる。
いやあ、色んな見方ができる奥の深い映画です。

香川照之がすんごく良かった。オダギリジョーも良かったけど。
すごい映画です。
「ゆれる」っていうタイトルも秀逸だよなあ。
| 映画 | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0)
9月3日(水)映画「ジョゼと虎と魚たち」
少し変わっているかもしれませんが、わたしはアイドルっぽい可愛い顔があまり好きではありません。
ジャニーズの男の子に夢中になったこともありません。
なので、妻夫木聡と池脇千鶴というキャストだけで、この映画、敬遠していた(田辺聖子は好きだから観てみたかったんだけど)。

で、やっぱりダメだった…残念…。
恒夫(妻夫木聡)の行動がやたら遊び人風なのも気になった。「普通の大学生」ってあんなものでしょうか。

もともと小説でも違和感のない設定ではないけど、なんとか登場人物を自分の頭で想像して作り上げて納得しているところへ、映画化される際生身の人間として立ち現れることで必ず感じる違和感に加え、イメージするキャラから一層遠ざける設定が付加されて面食らう感じ。

ラストが小説と違っていました。
ちょっと驚きましたが、まあ、確かにこっちのほうが受け止めやすいかもしれない。
文学的味わいはなくなったけど、現実的で、これはこれで良かったと思う。

ダメとか書きましたが映像は美しく心に残りました。
可愛い顔は好きじゃないとか書きながら、妻夫木君の気取らない感じと無邪気で可愛い笑顔は、女の子が放っておかないよねと思いました。
矛盾だらけですみません。

| 映画 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0)
9月2日(火)エコバッグ
遅まきながら、エコバッグを買い求めました。
猫と鍵盤。
やばい、可愛い。見つけた途端衝動買いなモチーフ。で即買い。

タグに「AKIKO OBUCHI」と印字されていて、どういうイラストレーターさんなのだろうと思って検索してみたら、小渕暁子さんといって、なんと故・小渕元首相の長女さんでした。HPはこちら
優子さんは次女だったのね。

ところで前から感じているのですが、お店で「袋いりません」と主張するのって、一瞬の気合いというか、パワーが必要ですね。何も言わず、袋に入れてもらっちゃうほうがずっと楽。

タイミングも難しい。
はっと気付いたらもう袋に入っちゃってることもよくあって、すでに袋に入った商品をわざわざ出してもらうのはさすがに悪くて、言い出せない。

レジの方も流れ作業でやってるわけだから、そのリズムというか、流れというか、そういうのを崩されるのはきっと、ちょっと迷惑なんだろうとも思う。

レジ袋有料化の動きもあるし、「袋いりません」のカードを用意してるお店もあるし、かなり変わりつつあると思うけど、マイバッグでお買い物が主流というわけでは、多分まだない。
これまでの慣習を変えるのって、すごーく大変なんだよね。

楽してエコライフはできないでしょう。
基本的に面倒くさいことをするもんだからなあ。

使い捨てをやめる→割り箸をやめてマイ箸にすると持ち歩く手間と洗う手間が必要。紙おむつをやめて布おむつにすると洗濯が大変。
洗剤を使わない→お皿を拭く作業が必要になる。そのための布はちょきちょき切って用意しておかなきゃいけない。

手作りするのも楽しいし、可愛いデザインのグッズを利用するのも楽しい。ちょっとの時間と頭と手を使って、楽しんでできれば良いなと思うのです。

| 暮らしの楽しみ(食以外) | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0)
9月1日(月)映画「私がクマに切れた理由」
マスコミ試写会。京橋の美学校で。先週観ました。

NYはマンハッタンの、セレブ奥様のお話。
あ、いや主人公は、ひょんなことからこの奥様のところでナニー(家政婦+ベビーシッター?)をすることになった女の子。大学を卒業したばかり。

セレブ奥様は、仕事はしてない。主婦業も子育ても放棄。
ものぐさ太郎。いや、女性だからものぐさ花子です。
人間は楽するためにこれまで色んな物を、制度を生み出してきたわけだけど、楽に、便利になると心は空しくなっちゃうという悪循環。

お金がいっぱいあっても、楽ばかりしていても、人間幸せになれるわけじゃないんだよね。
奥様もやっぱり悩みながら生きてるわけです。それはお金ない人から見たらとんでもなく贅沢な悩みであることも確かだけど。

セントラルパーク、メトロポリタン美術館。いいなあNY。
グッゲンハイム美術館が会話に出てきたのに、訪れなかったから見ることができなかった。残念。ぐるぐるカタツムリの建物見たかったな。
| 映画 | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0)
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