文月遊亀 memo*

日々のこと、音楽や本のこと、心の赴くままに書いています。
簡単な自己紹介はプロフィールにて。

コメント大歓迎です。ピンとくる記事がありましたら気軽に書き込んでいただけるとうれしいです。
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4月29日(火)洗濯日和
母の指導のもと、ダウンジャケットを自分で洗ってみた。
「アクロン」を使って、汚れのひどい部分はナイロンネットで叩いて、落とす。

お天気も良く、真っ白、ふっくら仕上がって、ああ嬉し。
冬の間はお世話になりました。次の冬まで、しばしさよなら。またよろしくね!

全国友の会」には色々な研究グループがあって、洗濯研究グループというのもあるのだとか(他にも、「洋裁研究グループ」とか「工芸研究グループ」とか、楽しげなグループがいっぱい!)。

「カンクリン」(簡易クリーニングの略とか)なる液体を使ったり、夏服は帰ってきたらすぐ手洗い、とか、コートは玄関で洋服ブラシをかけてから家に入る、とか。講習会を受けた母の教えにより身に付いたものもあれば身に付かないものもあり…。



うちにある、年季ものの洗濯の本。

表紙もさることながら、「脱水機が普及しはじめてまだ日も浅く、使っている人も不慣れな面もあります。」などと、中の文章もすごいレトロ!
しかし100種類もの洗濯方法(浴衣の洗い方や毛皮の洗い方まで)が紹介され、大変充実した内容です。
今は『洗濯上手こつのコツ』という本が出ているようですが。

独身者だけど、わたしも受けてみたいな。生活講習会。
これは東京第一友の会によるミニ講習だけど、たとえばこんなの

洗濯の技術なんて、知らないことだらけなんだもん。
気に入って自ら選んだ洋服だ。上手に着こなしたいのはもちろんのこと、丁寧に管理することも大切にしたい。
頭の中も装いも、いつもさっぱり、気持ちよく。
なかなかどうして難しいけれど、心がけだけは、そのように。
| 暮らしの楽しみ(食以外) | 23:14 | comments(0) | trackbacks(1)
4月16日(水)赤毛のアン
今年はあの『赤毛のアン』、“Anne of Green Gables”が世に出てから100年だそうですね。
というわけで村岡花子訳(新潮文庫)を、実に高校生以来になりますが、読み返してみました。
あのころは当然アンに感情移入して読んでいましたが、今はマニラの年齢の方がずっと近いんだ…と気付いて、軽くショック。
マニラ目線になったり、少女に戻っていったりしながら読む。
事件が山のように起こり、泣いたり笑ったり、漫画かコバルト文庫みたいにぐいぐい読める。ああやっぱり少女文学の傑作です。胸がきゅんきゅんします。
線を引きたくなるような台詞も満載。

高校時代、わたしは友だちと「新婚旅行はプリンスエドワード島に行きたい」などという会話を交わしていたんだっけ。
でもそのわりには、実は最初の『赤毛のアン』と『アンの青春』しか読んでいないのでした。

「結局シリーズの中で『赤毛のアン』が一番いいよね」っていう声をよく聞くので、そんならわざわざ読むことないか、とそのままになり、はや数十年。
これを機に全部読むかなあ、と思って本屋で見てみたら、100周年を記念して村岡花子氏の新訳となっていました。カバーも模様替え。

左が旧版、右が新版。って違う本だからどんな風に変わったのか、わかりにくいですね。


そういえばわたし、『赤毛のアンの手作り絵本』なんて本も持っていましたわ。
(わたしも持ってるのはこれじゃなくて鎌倉書房から出てる大型の本なんだけど、あれっ、白泉社…? もしかして鎌倉書房は絶版?なぜ?)


これ、うっとり眺めてた。大好きでした。パッチワークのベッドカバーに憧れたなあ。

お客様を招いたときの、ケーキやらクッキーやら鶏の丸焼きやら、そんな、心を込めた精一杯のおもてなしに大変心惹かれるのよね。
あれこれ買ってきて、ハイおしまい、というのとは違って、ベストな状態で食卓にのせるにはどうしたらよいか、どのタイミングで何を出そうか、お皿は何を使うか、お花はどうするか…そんなふうに隅々まで気を配ってもてなすところに胸を打たれてしまう。

それはお客様を招くときだけではなくて、普段の生活にも通じることで。
「しつらいを整える」っていうのかなあ。季節や清潔さ、居心地の良さを常に考えて暮らしやすいよう部屋を整えるってのは、とても美しい行為だと思うんだよね。料理や手仕事の美しさも同じだと思う。
「赤毛のアン」って、そんなことを考えさせてくれるところも好き。
| 本・雑誌 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(1)
4月15日(火)続・後期高齢者医療制度について思うこと
しかしまあ何と評判の悪いこと。そして混乱の極みであること。
4月1日に書いた後期高齢者医療制度のことです。ニュースは毎日ひどい制度だ、高齢者が困っている怒っている、と伝えている。民主党は制度の廃止を求め始めた。

この制度って、じつは2年前の6月に決まったことなんだよね。ちょうど私が辞めるころ。あのころ、まさか実際に始まってからこんな騒ぎになるなんて、まったく想像できなかった。

何しろ、わたしたちにとって「新しい高齢者医療制度の創設」というのは積年の願いであった。「老人保健制度」というのが悪者で、いつもいつも「新しい高齢者医療制度の創設」を主張してきた。もう耳にたこ。
入ったばかりのころ、老人保健制度という制度自体も、何が悪いのかもちっともわからず、ノートに書いて勉強してたっけ(それでもよくわからなかった…)。

だから2年前、法案が通って成立したことは、主張が反映されない部分こそあれ概ね評価できる、みたいなスタンスであり、喜ばしいことであったのです!

しかし1年前からこの業界と違うところで仕事をしてみたら、だれもこの制度のこと知らなくてびっくりしたのだった。
そうか、わたしにとっての常識は常識でないんだな…などと思っていたのだけど、2年前に決まって、この4月から施行されるまでの間、マスコミに取り上げられることがほとんどなかったから、知らなくて当然だよね。

池上彰さんが先日、朝日新聞夕刊の「新聞ななめ読み」というコーナーで、この制度のことを例に、記者の資質として必要なものは想像力ではないか、ということを書いていた。
少し引用します。
「後期高齢者」という用語は、学者や官僚の間で75歳以上の人を年齢で分けるために使われてきました。学者が使用している上では問題がなくても、自分が「後期高齢者」と名指しされたら、どう思うのか。担当記者には、そんな想像力が欲しかった。
そう、わたしは「学者や官僚」側の人間であったので、まさに便宜的に使っていたのです。
にしても、なぜもっと嫌悪感だとか違和感を覚えなかったのだろう、と、ここのところこのニュースを見るたびに考えてしまう。
しかしまあ、それこそ大学を卒業し、何も知らず初めて社会に出てからずーーっと「後期高齢者」って言葉は普通に使っていたから無理もないという気もする。
あのころは今より高齢者から遠かったし。

変だなーっていう言葉はもっともっといっぱいあった。
役人の生み出す言葉は本当にわかりにくくてセンスがない、といつもいつも思っていた。嫌だった。そうだ、そういう感覚がわたしは嫌だった。

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わたしは機関誌で、新聞社の論説委員とわたしたちのトップとの対談だとかインタビューだとか、高齢者医療制度に関する特集をたくさんやって、「高齢者にも応分の負担を」なんて主張を平気で「そうかそうかもな、ふんふん」と素直に聞いて記事にしたりしていたもんです。
結局わたしたちにとっては医療費の財源をどこに求めるか、ということが大事なのであり、自分たちにだけ負担を求められるのは困る、ということを主張しなければならないのだった。わたしはそういう立場の人間だった。

といって、「自分たち」といったって、当事者団体とは違って、実際に自分の懐が痛むわけではない。
だからなんだかどうも熱が入らず、のほほん、としている職員が多かったように思う。わたしが実際そうだった(もちろん熱い人もいましたが)。

むしろ今の方がずうっと問題意識が高くなっているような。
そして一体、あの組織の役割はなんだったんだろう、とも思うのだ。
何ができるのか。いや何をしているのだ、もっとできることがあるんじゃないのか、と問いただしたい気持ち。
情報がわんさか入る立場にあって毎月記者会見もしていてテレビCMも持っていて、もっともっと色んなことができるのに、というもどかしい気持ちもある。
ほんとに、もどかしい。もっと役に立つ情報を流してほしいよ。
機関誌を読んでいると、正直、腹が立つ。不親切で。情報を流しているだけ。編集者の主張とかわかりやすく伝えようという意志が伝わってこない。

おっと熱くなりました。それで話を戻すと。
確かに自分が75歳以上で、今まで一度も「後期高齢者」なんて言葉を聞いたこともなく、制度の説明もろくにされず、いきなり「あなたは後期高齢者です。来月から保険料を徴収します」なんて言われたら驚くだろう。これに社保庁の年金問題も重なるからなおひどい。ニュースでよく言われているけど、年金は支給しないわ、保険料は徴収するわ、では確かにあんまりだ。
それに、そうだなあ、よく考えてみたら、ひどいよね。「後期」って。

実際に作る側ではないとはいえ、制度創設に向けて主張していくという意味で、その端っこの端っこに関わっていたのだわたしは。
かつての同僚たちはどんなふうに考えているのだろう。この騒ぎをどう受け止めているのだろう。聞いてみたい。

なんだか長々書いたわりにはちっともまとまらないけど、4月に入ってからずっとこの制度のことがひっかかっている。驚いたり考えさせられたり思い返したり、ぐるぐるしている。

| 思ったり考えたり | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0)
4月12日(土)yonda?マグカップ&フリップブック
なぜこれまで応募してこなかったのかしらん。一番よく買うであろう新潮文庫の応募マークを集めて送れば大好きな100%ORANGEのイラスト入りグッズがもれなくもらえるというのに!
このことに先日気づき、さっそく送ったのです。
商品の発送までは4ヶ月かかると書かれていたので気長に待とうと思っていたら、今日届いたー! 一ヵ月くらいだったよ!
わーい。かわいーい。今度はブックカバーをいただいちゃおうかなー!
| 暮らしの楽しみ(食以外) | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0)
4月8日(火)『痛いほど君が好きなのに』
試写会鑑賞。『痛いほど君が好きなのに』。
これすごく良かった。2時間あっという間だった。
主人公の子が、女々しい男代表、という感じで良い。
いや女々しいなんて言っちゃいけないな。心から好きになった人のことを急に嫌いになれるわけないものね。
若さと純粋さが痛々しくて切なかったけど、こういうの乗り越えていい男になっていくんだねきっと。
わたしはまさにこういう男を知ってるぞ。こういう恋愛も知ってるぞ。
いい男になったかなあ。
| 映画 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1)
4月7日(月)せんせ ほんまにほんま
なぜか突然頭にフレーズがよみがえった。なぜでしょう。この季節の歌だから?(正確には3月だろうけど。)

「ほーんんま、にほーんんま。あかーあんよ、せーんせ」
同年代の方はご存知のはず。NHK「みんなのうた」。好きだったなあ、この曲。マイナー調で、歌詞が関西弁で、子どもたちの気持ちがかわいくて切なくて、泣けます。
もう、口ずさむだけで涙が出てくる。やばい歌。
最後の女の子のセリフ、「あ、先生泣いてはる」も印象的でした。

ああわたしがこの先生やったら、やっぱりきっと泣いてしまうよ。
というか、こんなん言われたら先生やめられへんやんかー

さっそくネットで調べたら「せんせ ほんまにほんま」という曲なのですね。
you tube ですぐに聴けてしまった。便利すぎて、ありがたみも薄れてしまう時代だなぁしかし。
こちらです


| 音楽 | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0)
4月3日(木)即席モディリアーニ展
朝のニュースで知った。石井桃子さんが101歳でお亡くなりになったそうで。
101歳ってことはいつ亡くなってもおかしくないのに、ええっ! とやっぱり衝撃を受ける。
去年は100歳を記念して雑誌の特集や書店のフェアが組まれたけど、これからまた色々動きがあるだろうな。
石井桃子さん。たくさんの素晴らしい仕事を、本当にありがとうございました。
うさこちゃんに、プー。わたしはあなたの訳文で育ちました。その言葉・文章は、今もわたしの体内で響いているのです。
心よりご冥福をお祈りします。

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こないだのお休みに、国立新美術館で始まったばかりの「モディリアーニ展」に行ってきた。
初期の「カリアティッド」と呼ばれる素描から有名な作品もたくさんあって、満足。独特のフォルムと優美な線、色づかいなどなど、堪能しました。が、あの美術館はほんと外観は素敵だけど、絵を観る部屋は“箱”なんだよなあ。がっかり。そこだけが残念。

気に入った絵のポストカードを3枚買った。
飾り棚の下に、貝殻で作った画鋲でとめて、即席展示会。ベッドのわきだから、目覚めたらそばにモディリアーニがいるという生活が始まりました。

| 暮らしの楽しみ(食以外) | 23:19 | comments(2) | trackbacks(0)
4月2日(水)『ジェイン・オースティンの読書会』
試写会で、『ジェイン・オースティンの読書会』を観た。
ただし恥ずかしながら、わたしはジェイン・オースティンを読んだことがない!

しかし「読書会」っていう言葉がいいではないですか。
わたし高校生のときに初めて(最初で最後だ)参加しました。読書部主催の読書会。『アルジャーノンに花束を』でした。そしてわたしは読書部の部長に……えーとやめておきます。

英語ではbook clubというそうです。でも映画のタイトルが『ジェイン・オースティンのブッククラブ』では何のことやらわかりにくいので、「読書会」で正解、と思いました。
ジェイン・オースティンファンならもっと楽しめるだろうに、という箇所は多々あったけど、大丈夫、知らなくても十分面白かった。

「人は不幸の後で賢くなる。でもそのときにはもう手遅れ。」
っていうフレーズが一番印象的だった。最初の言葉でおおっと思い、つぎの言葉でがくん、とくる。

でもその後で、ジェイン・オースティンは『説得』っていう作品ではやり直しをテーマによりを戻す男女を描いているっていうフォローがあって、最後はハッピーエンド。

大人向けの、しみじみと良い映画でした。
アメリカーンなカジュアルファッション、ちょっとフォーマルなファッションも楽しかった。服装によって別人のように変わるから面白い。
ワンピースにごてっとしたアクセサリーとか、可愛くって真似したいと思った。
| 映画 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(2)
4月1日(火)ミーコです
リクエストをいただいたので、写真をアップしてみます。
相変わらず可愛いです。寝てばかりです。
写真も眠そうな顔。
| 暮らしの楽しみ(食以外) | 21:48 | comments(2) | trackbacks(0)
4月1日(火)後期高齢者医療制度
今日から「後期高齢者医療制度」が始まった。
わたしは10年間その業界の人だったから、「後期高齢者」という言葉は、何の違和感もなく、まったく便宜的に「75歳の高齢者を指す言葉」として普通に使っていた。
「前期高齢者」「後期高齢者」って言葉は、本当に日常用語だった。「後期高齢者医療制度の創設を目指す」なんてのは、毎日目にする、耳に馴染むフレーズでした。

ところがここ数日、新聞の投書欄で、「後期高齢者」とは一体なんという呼び方か、という高齢者からの声が掲載されていて、驚いたのだ。「どきっとする」とか、「早く死んでくれといわれているようだ」という声だった。
ありゃー、全然気づかなかった。そんなふうに受け止められるんだ、とびっくりした。

その立場にならないとわからないことって絶対あるし、役人の生み出す言葉って本当にセンスがないよなあ、でもその世界で生きていると使わざるを得ないから、日常語になるわけで…なんてことを考えていたら、たった今、福田首相が、通称「長寿医療制度」とするよう舛添要一厚生労働相に指示したというニュースが飛び込んできた。

そりゃまあ「長寿医療制度」のほうが良いですね。明るいしわかりやすいし。
でも厚生労働省や総務省および関連団体はずーっと「後期高齢者制度」って言ってきたから、さぞや現場は混乱するだろうなー。目に浮かぶようだ。
| 思ったり考えたり | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0)
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