文月遊亀 memo*

日々のこと、音楽や本のこと、心の赴くままに書いています。
簡単な自己紹介はプロフィールにて。

コメント大歓迎です。ピンとくる記事がありましたら気軽に書き込んでいただけるとうれしいです。
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11月30日(木)DVD『コーヒー&シガレッツ』
日本で公開されてから1年半くらいたってますけど…見逃しちゃってて、やっと観た。
11のショートストーリーから成る会話劇。
モノクロの映像がクールで素敵。
有名な俳優がたくさん出てるので、映画好きな人にはたまらないはず。わたしはあまり詳しくないのだけど、それでも十分楽しめた。
登場人物(主に二人)の会話の、かみ合わなさっぷりが面白いんだなあ。



どれも面白かったけど、もっとも印象的だったのは9話「Cousins?」(スティーヴ・クーガン&アルフレッド・モリーナ)かな。人間心理の描き方が絶妙。
あと7話の「Cousins」(ケイト・ブランシェット)も面白かった。
スターのケイトと彼女を羨む従姉のシェリー。ケイトが、スターと売れないミュージシャンという対照的ないとこ同士二役をこなしてるんだけど、すごい演技力だった。

……あれ、両方「いとこ話」だわ。

一番初めの話にロベルトベニーニが出てくるけど、若いのね〜。この映画はジム・ジャームッシュが18年かけて撮りためたもので、これが一番最初に撮ったものらしいので。
あの暑苦しさ、わたしは好きです。彼の新しい映画がもうすぐ公開されるので観にいかなきゃ。

| 映画 | 20:35 | comments(0) | trackbacks(0)
11月29日(水)『フラガール』
泣けた泣けた。しかもすごくいい涙。感動の熱い涙。
「いや〜〜、映画って、ほんとに素晴らしいですね」と、淀川さんでなくても言いたくなります。

○生きていくって大変なこと
○どんな仕事も尊い
○娘っこはめんこい
…などと考えながら観ていた。


(↑)最後のフラダンスショーはじつに圧巻! 映画館で観たほうがよいと思います。

素晴らしい。これは、たぶん老若男女、どんな人にとっても素晴らしい映画!
| 映画 | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0)
11月28日(火)プレゼント・レッスン
お菓子を焼くのは好きだけど、人にプレゼントするのはなかなか難しい。
クリスマスも近いし、プレゼント・レッスン、と思ってクッキーを焼いた。

生地はアーモンドサブレ。
型は小学校のころから使ってるもので、右下はサンタ。

左下のへんてこな形は、余りとしてできたもの。そのまま焼いてみたら、鳥みたいで面白いのができた。


わたしはクッキーのレシピを、婦人之友社『家庭でできる和洋菓子』で覚えた。
1、ごくごく家庭向きなクッキー 粉2:砂糖1:バター0.5
2、バターが多くて上等なクッキー 粉2:砂糖0.5:バター1
3、バターも砂糖もたっぷり、もっとも上等なクッキー 粉2:砂糖1:バター1
…というふうに(どれも上記+卵1個)。

小学生高学年のころ、1のクッキーを、ココア生地にしたりアラザンくっつけたり色々なことをして焼いて、ブランコに乗りながら友だちと分け合って食べたりしてたのを覚えてる。
で、いつか2とか3みたいなクッキーを焼きたいなあ…と思ってた。

今日のアーモンドサブレは、
粉 200g(うちアーモンドプードル70g)
砂糖(粉糖) 60g
バター 125g
卵の黄身 1コ分

なので、2に一番近いということになる。
けど、アーモンドプードル使ってるし、砂糖は粉糖だし、バターはさらに多いし、もっともっとリッチだ。

さくさくしていておいしいけど、ああ、なんか贅沢すぎる感じ。
いい材料使ったらおいしくできるのは当たり前だしね。
それにわたしはもう少し甘いほうが好きだな。あとバターは100gまでで十分だな……などとあれこれ考える本日のレッスン。
| 食(つくる、食べる。お店も) | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0)
11月27日(月)シベリウス「カメリア組曲」
毎週ではないけど、けっこう観ているドラマ「のだめカンタービレ」。今日はシベリウスのカレリア組曲の最後の曲「行進曲風に」がかかっていた! 
千秋の指揮するオケで演奏してたのはモーツァルトのオーボエコンチェルトやブラームスの1番だったけど、BGMとして、最初のほうと終わりがけ、この曲が2回流れた。

うわー、なーつーかーし〜い! これ、オケでやったことがあって大好きな曲なんだよね(わたしは2ndバイオリンでした)。すこーんと突き抜けるような、すごく気持ちいい曲。

シベリウスのこと何も知らずに曲を聴いた人に、フィンランドの作曲家だってことをおしえてあげたら、みんななるほど、って納得するんじゃないかなあ。
音楽から、森や湖などの大自然、のびのびとした豊かなものがあふれ出していて、フィンランドという国が彷彿とされるから。フィンランドには行ったことがないけど、わたしのこの国に対するイメージは大方シベリウスとムーミンからできあがってるよ。あ、あと「かもめ食堂」か。
きーーん、と張り詰めた冷たい空気に合うんだこれが。冬に聴くのにぴったり、といつも思ってる。

とくにカレリア組曲は、定期演奏会前、長野のペンションで働いていたときに、楽器を持っていって、雪の中で練習していたもんだから、余計に「冬」の印象が強くなっちゃってるのかもしれないけど。

このドラマ、好きな曲ややったことのある曲が流れると、音楽のことで頭いっぱいになってしまって、ストーリーどころではなくなっちゃうので困ります。
そういうときって、猫みたいに耳がぴょこっと立ってるかもね。
| 音楽 | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0)
11月26日(日)『みにくいおひめさま』だった!
昨日の日記で書いた、女の子とマフィンが出てくる本、気になって図書館で探してきた。

著者名もタイトルもわからないから、子どもの本コーナーで「外国の本」の棚に並んでいる本をひとつずつ見ていくしかない。
3つの棚の両側を、片側、そして反対側…ぐるぐる歩きながら見て、最後の棚の反対側、もうあと残り僅か。やっぱり無理か、とあきらめかけたそのとき目に飛び込んできたのが『みにくいおひめさま』という背表紙の文字。
タイトルもすっかり忘れていたのになぜかピンときて、「こ、これだ!」。思わず小さくつぶやいていた。

さっそく読んでみたら、記憶がばあーっとよみがえってきた。
そうそう、傲慢で何もできない王女さま(エスメラルダ)が、自分で自分のことをするようになって、目が輝き、口の両端が上がり、鼻が下を向いた美しい王女になるって話だったんだ。
なわとびに、針仕事、庭仕事、アイロン、ケーキ・パンづくり…。王女にうまれたというだけで何もできない自分に気づき、謙虚になるそのたびに、目、口、鼻がかわいらしく生まれ変わる、というお話。

わたし大大大っ好きなお話だった。絵もやわらかくって、水彩のにじみが美しくて。
この本、たぶん女の子ならみんな好きになると思う。
今日読んで、エスメラルダは拝金主義、頭でっかちで何も出来ない現代人を象徴してるなあと思った。
このイラストで上の方に描かれているのは、「ハンドルに銀のかごのついた最高の自転車」です。

なかがわそうやさんって、『ももいろのきりん』中川 李枝子著の挿絵の人だったんだ! 確かに同じタッチ。


で、気になるマフィンの部分はこんなのでした(↓)。

それは、小雨のふる、おひるすぎのことで、家のなかは、しずまりかえっていました。グッドイット夫人も、子どもたちも、(略)おひるねをしていたからです。
目をさましているのは、エスメラルダだけでした。
(中略)
こんな雨の日など、ランプにひがともされて、おぼんの上にマフィンがのってでてくるのだったということなどを、おもいだしていたのです。
(中略)
そして、きゅうにまた、あのあたたかくて、ぱりぱりしてて、バターのたっぷりはいったマフィンを、たべてみたくてたまらなくなりました。
「つくろうっと」。
(中略)
みんなが目をさまして、エスメラルダをさがしにやってきたとき、ちょうどこのかわいい王女は、とくいまんめんで、ふちがかりかりしたきつね色のマフィンを、どっさりオーブンからとりだしているところでした。

そうか、雨が降ってる日にマフィンを作ったんだった。この本の影響で、わたしマフィンといえば雨が連想されるようになってしまったんだ。

マフィンでアメリカの作品じゃないかと思ったのも正解。著者はアメリカ人でした。

でも記憶違いだったのは、けっして上手に焼けるようになったわけではなかったってこと。

エスメラルダのマフィンは、せかい一じょうできのマフィンではなかったかもしれません。――まんなかは、すこしばかりなまやけのようだったし、よくみると、はしがすこしひしゃげていました。でも、たとえ、どんなマフィンがやけても、エスメラルダは、これほどよろこびはしなかったでしょう。

でも自分でやってみようというその気持ちだけでみんなは大喜びしてくれて、エスメラルダはにこにこ。口の両端が上がり、またひとつ美しくなるのです。
こんなふうに。


ネットで検索したら、残念ながら現在絶版みたいですね。いい本なのになあ…。

■『みにくいおひめさま』フィリス・マッギンリ- (著), なかがわ そうや (イラスト), まさき るりこ (翻訳)

見返しの絵まで大好きだった。このお花、素敵でしょ。ちょっとmarimekkoみたい。

| 本・雑誌 | 22:00 | comments(4) | trackbacks(0)
11月25日(土)あれこれマフィン
おやつにマフィンを焼く。
アーモンドプードルを早く使わねばならないので、粉にちょっと混ぜてみた。
何も入れないプレーンなのと、ラズベリーと、チョコチップと、チョコチップ+くるみと、紅玉のりんごジャム入りの、なんと5種類も!
なぜ5種類も作ることが可能になったかというと、プレーンな生地をカップに入れた後に具を入れて混ぜるという荒業を用いたからです!

写真はラズベリー入り。カップが大きすぎてふくらみが悪いみたいになってるけど、もともと生地の量が少なすぎたのです。味は良いです。アーモンドプードル入りなのでリッチで個性的な味わいです。

しかし生地の量少なすぎて、やっぱり見た目しょぼいね。もっとちっちゃなカップにすればよかった。失敗…近くリベンジだ!

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ところでマフィンというと、子どものころ読んだ本で思い出す本があるんだけど。
あまり美しくなかった娘が、何かをきっかけに美しくなるんだったような。「上を向いていた鼻がすっと下を向いた」みたいな記述があったような。
その女の子が、上手にマフィンを焼けるようになるのです! あと雨が降ってる場面があったような。
……ような、ような、って、こんな頼りない情報じゃ探せないよね。でも、ああ、知りたい。
マフィンだから、アメリカの本かなあ。
わたしが子どものころはマフィンってまだ一般的じゃなかったからあこがれてたんだよね。水彩っぽい、淡い色合いの絵も好きだったなあ。

どなたかご存知ないですか? あ、こんなときこそmixiだ。聞いてみよ。

| 食(つくる、食べる。お店も) | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0)
11月24日(金)シナモンロール焼けた
シナモンってあんまり得意ではないんだけど、 『かもめ食堂』を見て以来、食べたかった、作りたかった、シナモンロール(そういう人多いのではないかなあ)。
作ってみたら、意外と簡単。
バターロールと同じ生地だけど、一気に巻くので、ひとつずつ巻かなくてはならないバターロールに比べて手間がかからない。
ピザ生地のように伸ばして、グラニュー糖とシナモン、レーズンをのっけて巻きこみ、包丁で切って焼くだけ。
要するに手巻き寿司の要領です。

しかし気温が下がったので、発酵に時間のかかること! それだけが大変であった。
失敗点は、焼く前にレーズンを中に押し込んでおかなかったこと。
レーズン焦げちゃった。あと、生地が硬そう。なぜだ!?
シナモンが得意じゃないから、あんまりシナモンロール買って食べたことないんだよね。もっとふわふわじゃなかったっけ。
| 食(つくる、食べる。お店も) | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0)
11月23日(木)灰谷健次郎さんが…!
ああ、驚いた。いまmixiで知った。今日、食道がんで灰谷健次郎さんが亡くなったそうだ。72歳。

人はみんな死ぬんだってわかってるけど、でもやっぱりショック。

『兎の眼』、『太陽の子』……小学校高学年で先生におしえてもらって夢中になって、大きな影響を受けた人です。『兎の眼』はいつ読んでも必ず号泣してしまう。
『きみはダックス先生がきらいか』が一番最初に読んだ本だったかな。お味噌汁の作り方、今でも覚えてる。だしをとるときの一分一秒を争う緊迫した様子が印象的。
ほかにも『マコチン』『ろくべえまってろよ』『せんせいけらいになれ』…どれも大好きだった。

灰谷さんといえば、97年の神戸の小学生殺害事件で、『フォーカス』に容疑者の顔写真が掲載されたことに抗議し、新潮社から出していた自著の版権を引き上げたことも忘れられない。
あれは賛否両論あったみたいだけど、わたしも顔写真載せたことには反対。
版権引き上げという抗議の方法が良かったのかどうかはわからないけど。

ちょうどそのころ『灰谷健次郎まるごと一冊』という本が出た。
アジア・沖縄紀行あり、友人たちが彼について語る文章ありで、いろんな角度から灰谷健次郎を丸裸にしちゃおうというとても面白い雑誌なのだけど、巻末に「『フォーカス』が犯した罪について」という文章が収録され(『フォーカス』97年7月16日号に掲載されたもの)、そのなかに「悪いことをした者は厳しく罰するというのは一見、正しいようだが、そう考える人間、それを指示する人間には怠け者が多い」という一文があった。
わたしはこのことである人と論争したっけ。
わたしは灰谷さんの考えを支持した。その人は子どもといえども罰せられるべきの一本やり。灰谷氏に対しては、文学者としての思慮が足りないとのたまい、話し合いは堂々巡り。解決の糸口を見つけることができなかった。

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灰谷さんが作品で伝えたかったことは、わたしのなかで今でも、とてつもなく大きな存在として息づいています。
心よりご冥福をお祈りします。
| 日記 | 22:07 | comments(3) | trackbacks(0)
11月22日(水)祖母の三回忌
あれから2年。早い。

おばあちゃん、そちらはどうですか? もう、人のことばっかり考えて働くのではなくて、少しは自分のために楽しんでいますか?
そうであったらわたしはうれしいです。

わたしは色々あるけど元気です。
これから、いい報告ができるように、がんばって生きるね。

祖母の命日ということで覚えてしまったのだが、今日は先輩の誕生日。
メールしたら、いろいろ悩んでるみたいだった。生きていくのって難しいね、って。
ほんとにね。
でもやっぱり生きていく。いいことばっかりじゃないけど、楽しいこともいっぱいあるものね。せっかくこの世に生を受けたんだものね。

おばあちゃん、九州には行けないけど、今日はあなたのことを想ってます。
| 日記 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0)
11月21日(火)クロックムッシュー
●クロックムッシューの作り方●
パンを薄くスライスしてハムとチーズを好きなだけはさみ、外側にバター塗ってフライパンで焼く。
パンの上にお皿か何かをのせて、おいしさを押し込める感じで、ぎゅうぎゅうおさえながら焼く。

これに目玉焼きを添えると「クロックマダム」というのだそうですね。今日知った。
| 食(つくる、食べる。お店も) | 23:11 | comments(2) | trackbacks(0)
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