文月遊亀 memo*

日々のこと、音楽や本のこと、心の赴くままに書いています。
簡単な自己紹介はプロフィールにて。

コメント大歓迎です。ピンとくる記事がありましたら気軽に書き込んでいただけるとうれしいです。
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8月31日(木)アイ・ラブ・ディープコザ
出会いがないわけじゃないがみな若い。若い友だちはありがたいが自分の年を嫌でも実感する。
同年代の人たちは子育てに忙しかったり仕事に忙しかったりする。それが普通。

人と比べて考える癖はないほうだと思うけど、比べての感想ではなく、この状況がいいんだ、とはやっぱり思えないんだよね。いつまでも一人旅できる状況にあるってことが。
もちろん、今はこの一人旅を楽しもう、と思うけれども。

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さて今日は朝から宿の近くの農連市場を三往復もしてしまった。
まずは自分の朝食を買いに出かけ、おばぁに頼まれた「ゆどうふ」と「とうふ」も買う。おばちゃんはジューシー(混ぜご飯)のおにぎりをおまけしてくれた。
さらにサーターアンギーを1つ(50円)を買ったら、もう1つおまけしてくれた!
なんて優しいおばあちゃん…!

2度目は母に頼まれたもずくを買いに。それとどこかでダンボールもどこかでもらってこなくては。
もずく、6キロ。重い。
ドラゴンフルーツも買う。今が旬なのだ。わたしはドラゴンフルーツの畑も見た。
あ、サボテンになっているの(これ、地元の21歳の子、クミちゃんも見たことないってさ!)
ダンボールももらって帰る。

3度目はダンボールに色々詰めてみたらまだ空いているので、お菓子やお酒を買いに。
もう、いろんなものが安いので、ついつい色々買いたくなってしまう。
ここ、いい宿だな(←最初とすごい印象の変わりよう)。リゾートホテルもいいけど、こういうディープ沖縄も、かなりいい。何しろおばぁのキャラが最高よ!

それからコザに出てきて安い買い物したりぶらぶらして。
コザの街は驚くほど物価が安い。それから本当にアメリカ人が多い。ドルでも買い物できる店がたくさんある。

いま書き込みをしてるのは、この間のところとは違う。宿の人に聞いた公的な場所。
この間のところは30分100円だったけど、ここは2時間100円!安い!!

コザの街も、最初に来た印象と変わった。人が少ないのも気にならない。住めば都ってほんとよく言ったもんだ。

ああっと、郵便出しに行かなくちゃ!
それではまた書きます!
| | 15:40 | comments(0) | trackbacks(0)
8月30日(水)渡具知ビーチで初泳ぎ
昼前に激しい雨が降る。でもすぐにやんだ。沖縄の雨はスコール、だね。ざあーっと降って、すぐにやむ。

毎日毎日、もうめまぐるしく色々なことがあるわけですが、今日はおばぁとホームセンターに足マットを買いに行ったあと、こっちで知り合った若い友だち、カッチといっしょに渡具知ビーチへ。
嘉手納(基地のあるアノ嘉手納ね)のバス停で待ち合わせて、タクシーでビーチまで。
タクシーの運ちゃんがいい人で、かわいいの! 流暢な沖縄弁なので時々よくわからないけど(たぶんこれでもわたしたちにわかるようにしゃべっているんだと思うけど)、とても良い人だった。
「どこから来たの? 広島と横浜? そんな遠くからわざわざ沖縄の渡具知ビーチに来るって、ありがたいわけさあ。あんたたち表彰されるよ。読谷の市役所に行って、広島と横浜から来ました〜、って言ってみなさい。表彰状もらえるさぁ!」。
「親孝行してきた? 親孝行してきたなら大丈夫。ずっとお天気いいはずよ」。

ビーチでお店の人に「どこで泳いでいいの? 着替える場所はあるの?」って、わたしたちの代わりに聞いてくれてねえ…(おじちゃん! 自分で聞けるから大丈夫だよ!)
「5時30分〜6時くらいにビーチまで迎えに来てあげるよ」と言って迎えに来てくれた。

その間、沖縄上陸してから初めて海で泳いだわけです。
読谷、恩納村のあたりはビーチがたくさんあるけど、ほとんど人口の浜。
でもこの渡具知ビーチは自然のままのビーチ。人も少なく、ほとんど地元の人しか来ないみたい。

くらげ対策として長Tを着て泳いだ。干潮時だったみたいでものすっごい浅い。どこまで行っても浅い。どこまで行ったら深くなるんだよお〜〜、と思いつつ、それでもたまにポコっと少しくぼんだ場所があって、ふわあっと泳いでみる。気持ちいい!
そうするうちに、昨日行ったちゅら海水族館で見た巨大なナマコがそこかしこにいることに気づく(度つきのゴーグルを準備していて大正解!)。
でもこれは触っても大丈夫。昨日水族館でお勉強しておいてよかったー。
ぷにぷに、って、不思議な感触で、うちのミーコを思い出す。

なんてやっているうちに、青いヒトデ発見! これも水族館で見た!
そしてしばらくすると、スイミーみたいなちっちゃな魚の群れがさあーっと横切っていった。
え!? 魚!?
と思った瞬間、向きを変えてまたさあーっと。パチパチパチ…ピチピチピチ…そんな音がします。うわあ!
ああ、沖縄の海はやっぱり普通にいろんな生き物がいるんだ! と気づいて、もう海の中に夢中。
息継ぎをするのももどかしく、何かいやしないかと海の中を観察しまくる。
いた!! 熱帯魚! うっわ〜、鮮やかな青色の魚! 縦じま、横じま、黄色、黒、オレンジ…ああ、こんな普通の海に、こんなにきれいな魚たちがいるんだ。
去年シュノーケリングやったときみたいに、餌付けの魚肉ソーセージでも持っていたらたくさん集まってきただろうけど、これでわたしは満足だった。
生態系もまったく乱していないしね。ふふふ。

浜で待っていたカッチはものすごい心配したみたい。ごめんね。楽しすぎて。

日も暮れてきた。ノッチを写真におさめておく。あ、右に見える海水に浸食されて倒れそうな岩をノッチというのですって。カッチがおしえてくれた。カッチとノッチ。

それからタクシーで砂辺にある行ってみたかったカフェ(トランジットカフェ)に向かうが、夕日の見える場所は予約済みだとか。びっくりした。

浜そばという有名な店で「てびちそば」を食べた。“めしつき”で600円。安い!
てびちもそばも、うまい!

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こうして泳ぐことも、夕日の見えるカフェに行くことも、二人だからできるわけですよ。一人でもできるけど、気を張ってなきゃいけないし、とても疲れる。

砂辺はダイバーの多いスポットで、あと犬を散歩させたりジョギングしたりしてるアメリカ人がたくさんいた。にぎやかな感じだからね。こんな場所に一人じゃ、浮く。
…と、二人で言い合ったり、年は違うけど夕日を見ながら人生を語ったり。

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かなりこっちの雰囲気に慣れつつあります。
基地の飛行機が低くごおーっと通り過ぎる音、おばぁの話す言葉、お店の人やバスの人たちの雰囲気。
バスで「あんたがたウチナーンチュね?」と聞かれて、「ううん。ナイチャー」って普通に答えたりして、ああわたし、なんだか慣れてきてるな、と思う。
イントネーションも沖縄っぽくなってきてます(やっぱり!予想通りだ!)
| | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0)
8月29日(火)水族館と星とのろけ話
今日こそはゆっくりしようと思ったが、名護の学校に行くクミちゃんの車に、せっかくだからとカッチと便乗。ちゅら海水族館まで連れていってもらう。

イルカもマナティも可愛い。マナティのえさがニンジンだったのでなぜ? と思ったら、もともと草食動物だったそうな。

かわいいねー、きれいだねー、すごいねー。
なんの変哲もない会話をしながら一緒に見られるだけで心が和らぐ。昨日とはだいぶ違う心境。水族館に一人で来たってつまらない。

この水族館は海とつながってるところが沖縄らしい。



すぐ隣のエメラルドビーチで遊ぶ。伊江島が見える(写真)。
パシャパシャ足だけ入ったりするうち、クミちゃんが迎えに来てくれて、瀬底島に連れていってくれた。この島は道路でつながっているので車で渡れる。
瀬底島に着いたときは、もう日が暮れていた。

最近雲が多くて夕陽がちゃんと見られない。
「沖縄に来てからまだちゃんと夕陽見てない。見たいよねー」と、カッチとわたしが話していると、「ナイチャー(内地の人、ということ。ヤマトンチュよりも軽い呼び方らしい)は、どうしてみんな夕陽を見たがるの? わたしが今月知り合ったナイチャーはみーんな夕陽を見たがってた!」とクミちゃん。
「海に沈むのが珍しいのよ。沖縄ならではだから、それを見たいんだよね」と言ったら、「そんなの毎日見てるもん! 毎日海に沈んでるよー。それよりわたしは星のほうが好き! はやく沈め沈めーー!!」と言うのでみんなで笑った。
そして、星がきれいに見える場所で車をとめてくれた。

「のろけてもいい?」と言ってクミちゃんは、「ここで彼氏と星を見ながら電話をしていたら流れ星が流れたの。幸せだったぁ〜」と本当に幸せそうに話してくれた。
なんでも、3度ふられてやっと最近付き合えるようになったとか。彼女から奪ったのだとか。
好きで好きでたまらない…ということが言葉だけじゃなくて表情や話し方からも伝わってきて、なんて一途で元気で素敵な女の子だろうと、お姉さんは感動してしまった。

600円のステーキを食べて、また宿まで送ってもらう。やっぱり本島は車がないと!
お墓のことや食べ物のこと、沖縄のことも色々おしえてくれて、クミちゃん本当にどうもありがとう!
| | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0)
8月28日(月)万座毛に感動できなかった
ハルカちゃんはケラマ諸島の小さめの島へ。アカ島って言ってたっけ。

わたしは読谷のやちむんの里へ。焼き物の工房が軒を連ねているらしく、一度行ってみたかった。
嘉手納で乗り換えるとき、バスの運転手さんがとても親切に何に乗ったらいいかおしえてくれた。

ただでさえ暑いのに、ガラス工房なんかは火を使っていて猛烈に暑い。
有名なガラス職人のおじいさん(テレビで見たことがある)が若い弟子たちを厳しく指導していた。こわかった。

これは、その高名な先生の作品たち。ガラスなのに、すごく強い力を感じた。

そのあと海に出たいと思うがどこが近くていい感じだかわからないので、せっかくだからとかなり遠くの恩名村の方の万座毛まで行ってしまった。どのバスに乗ればいいのか、どのバス停から乗ればいいのかよくわからなくて、炎天下に歩き回る。

やっとバスに乗り込みひと安心。到着したと思いバス停を降りたら、「万座毛まで700m」と書かれている。へなへなと座り込んでしまった。

バスで苦労。歩き回ってくたくた。暑くてくらくら。
わたし、何を苦労して歩き回っているんだろう、本島を一人でバス旅行なんてもう二度と嫌だ…と強く思う。

それに、一人旅なんてもっとずっと若い人のするものじゃないの?

万座毛のゾウさんのような岩も、海の青さも、どうでもよかった。
もちろんきれいだった。だけどそれがどうした? 一人でああ、きれい、と思って、それでどうなる?
どうやらむなしい、と思う気持ちが心の中を大きく占めていて、きれいだ、と思う心に勝ってしまったようだ。
感動する心がしぼんでしまうと辛い。悲しい。

肉体的にも精神的にもきつかった1日。
| | 23:40 | comments(0) | trackbacks(0)
8月27日(日)若い子たちと知り合う
午前中、一泊の予定で宿にやってきたハルカちゃんと、おばぁと3人で近所のスーパーに買い物に行く。
おばぁの運転で。おばぁは、腕のない人が運転している姿をテレビで見て、わたしにもやれる! と思ったらしく50代で免許をとったのだとか。

日曜日は安いので、おばぁはお茶やトイレットペーパー、スパムの缶などをまとめ買いしていた。かなり豪快な買いっぷり。
わたしもスパムを買う。重いから一缶だけ。これで帰ってからゴーヤチャンプルーを作ろう。
あと“ちんぴん”というクレープのようなお菓子を買う。
お昼に食べたらおいしかった。食卓にあった干しぶどうが合いそうに思ったので挟んで食べたらやっぱり。とてもおいしかった。

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ハルカちゃんが石垣で知り合った子のお友だちが宿に遊びに来る。カッチという子。これが彼女との最初の出会いでした。

ハルカちゃんはクミちゃんという地元の子と名護へ。ガラス細工作りを体験するという。

夕方になって、カッチとわたしはバスで北谷にエイサー祭りを見に行く。
ハルカちゃんとクミちゃんと合流。4人でエイサー見て、タコスライスを食べて、4人でプリクラ(!)撮って、クミちゃんの車でコザへ。

ライブに行こう! とお店をずいぶんと探したけど金・土だけという店が多く、結局アメリカ人ばかりのバーでビリヤード。アメリカ人と対戦。わたしは見てるだけだったけど。

常連ぽいアメリカ人に「スシを一緒に食べに行かないか」と誘われたけど「お金がない」などと言って断る。「それなら心配ない。おごるから」と言うので面倒になって「疲れているから行かない」とストレートに答える。

帰ろうかというころに店員さんがやってきて、「あの方が、皆さんにご馳走したいと言ってますよ」と言うので、なんだかよくわからないけど、かっこいいアメリカ人のおじさんに、みんなで一杯ご馳走になった。
「なんでご馳走してくれるんですかね?」とその店員さんに聞くと、「深い意味はないと思います。よくあるんですよこういうこと。みんなで楽しくやりましょうってくらいの軽いノリだと思いますよ」って。
まったく意味不明だけどパインジュースはおいしかった。

みんな若いのでまだまだ元気で、その後クミちゃんに、夜景スポットと星空がきれいなスポットに連れていってもらった。1時くらいだったかな。

ずいぶん若い子たちと遊んでへんてこな気分、でもこんなのもいいかもな、というような1日でした。

| | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0)
8月26日(土)沖縄一人旅5日目
コザでこれを書いています。
昨日那覇からコザにやってきて、今日はアラハビーチ→美浜・アメリカンビレッジと回ってきました。
ほんとはアラハビーチのあたりのフリーマーケットが目的でしたが、お昼前に行ったらお店がぜんぜんなくて、カフェのお兄ちゃんに聞くと夕方から盛り上がるとのこと。
今日はあきらめて美浜まで歩いてアメリカンなお店をぶらぶら見て回り、コザに戻ってきました。

足が棒です。疲れた。

アメリカンビレッジはアメリカ人がたくさんいて、不思議な場所だった! カップル、家族連れ、男同士…いろいろ、普通に歩いてる。
いやはや本当に日本はアメリカの支配下にいるんだよね、基地が近いってこういうことなんだよね、と実感しました。

それとは別にゆるい看板もいろいろ見つけた。沖縄そばの店「ぷりん」とか。
バスの中で一人で笑ってしまう。

一人旅は気楽に好きなところに行けていいけど不都合なことも多い。
何より感動を共有できないのが辛いよ。
やっぱり旅程長すぎたかなー、無謀だったかなー、とついつい思っては、いやいやいいのだ! 満喫するのだ! と思い直す……の繰り返しになってきた。昨日あたりから(あまり書きたくないんだけど、正直寂しい)。

あと、ああみんな働いているなあ。わたし一人ふらふら遊んでいていいのかなあ、と思ってしまうよ。
これもすぐに必死で打ち消すんだけどね。いやいやわたしも働いてきたじゃないか、そしてこれからも働くんだから、とね。
ううむ。それにしてもいろいろ考えるし葛藤があるよ。

疲れているけど夜はJETというライブハウスに行ってみるつもり。コザに滞在する目的のひとつはこれだから(というかほぼそのためでしかない)。

あと5日間もこの街を拠点に何しよう?

宿はまったくプライバシーがなく、おばぁの家に居候してるみたいなもんだから、だらだらしたりゆっくり読書したりもできなさそうな…(そんな日も作りたい…)。

何しようほんと。どなたか妙案ください!

【追記】
ライブが始まるまで、9時30分くらいまでミッキー食堂というところでカレー食べて時間をつぶしていた。量がすごい。半分しか食べられなかった。
お店のお姉さんたちがすごく元気!! なるほど、元気なおばぁ予備軍だ、と思う。

アメリカ人が連れ立って店にやってきて、食べ物をテイクアウトしていく。なぜか焼きそばが人気。
ネーネーたちは、できあがると「やきそばプリ〜〜ズ!!」と大きな声で言っていた。そ、それは「やきそばお願いします!」って注文するときの言い方なのではないかしらん?

いやいや、そんな細かいことはどうだっていいんです。
お会計するとき、「600円ですね」って確認すると、「いいの?」って。「え? いいんですよね?」。「もう何を召し上がったのか忘れちゃったさ〜」って。
このゆるさです。素晴らしいです。ほんとにほんとに元気な女の人。

JETに出演するのはJETという3ピースのバンド。
音が鳴った瞬間、ウッと思う。こんなかっこいいバンドだったとは…! 演奏能力も高い!
ビートルズも2曲。“Get back”と“Come together”をやってくれた。わたしは六本木で聞いたコピーバンドよりも好きだった。

バンドマンたちは、口を開けば流暢な沖縄弁。このギャップがたまらない。
素晴らしいオキナワンロックを聴いた。勇気を出して行ってよかった。


店を出て歩くと三線が民謡を奏でる音、バリバリなロックなど色々な音楽が聞こえてきて、コザのサタデーナイトはこれからなんだなと思った。
音楽チャンプルーな街だ。一人じゃなかったら、もっとたくさんのライブハウスをはしごしてみたかった。
店は閉まってるし人はいないし、半分死んでいるんじゃないかと思われた街の違う顔、にわかに活気づくところを垣間見た。

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この間NYに行ったということもあって、沖縄におけるアメリカを知りたいという気持ちが強かった。だからコザに1週間滞在することにした。

沖縄とアメリカ。日本とアメリカ。ここにいると、普段頭でわかっているつもりのこの関係が、実感として、日常として肌で感じられる。
実際にどんなふうに両者が触れ合っているのかをこの目で見ることができる。

アメリカ人と沖縄の人はもちろん仲良くやっている面もある。文化がぶつかりあって面白い文化が生まれたという面もある。オキナワンロックだってゴーヤチャンプルーだってそうだ。
だけど飛行機の音はうるさいし、街を闊歩するアメリカ人はちょっとこわい。

戦争のとき、日本軍は沖縄を捨て石にし、ここは唯一の本土決戦となった。
それが今も続いている。奇妙な英語を使って笑顔を振りまく。それは侵略された民ならではの姿。本来はわたし自身の姿。

わたしはそういう国に住んでいる。
| | 17:45 | comments(6) | trackbacks(1)
8月25日(金)那覇→コザへ
昨日から、隣の部屋にフランス人の女性が泊まっている。
あ、那覇の宿は「コバルト荘」。とても静かでくつろげるいい感じの宿です。

隣の部屋といっても、トイレとシャワーは共有。
(ちなみにトイレとシャワーは一緒。別々ではない。)
ベランダもつながっていて、わたしの部屋側に洗濯機がある。
それを朝からごとごと回しているな…と思っていたら、やおら「スミマセン!!」と声をかけられた。
カーテンを開けると、緑色のアロハシャツに赤いパンツをはいた彼女が!
「ゼンゼンワカリマセン!」だって(洗濯機の使い方が)。映画のワンシーンのようで相当面白かった。

そして去年食べられなかった「首里そば」を食べるためだけにゆいレールに乗って首里まで行き、おいしい手打ちそばを堪能したあと、バスでコザまでやってきて、民宿にチェックイン。
というか、名前と住所をノートに書くだけなんだけどね。
ここからがまたすごい不思議ワールドの始まりで……。

「一泊かね?」「いえ、一週間お願いします。仕事をやめて時間があるんです」。
「ああそう。人生にはそういうときがあるよ。色んなところ行って色んなもの見てね、そしたらまたやる気がわいてくる。何がやりたいかわからなくてもね、そうするうちにきっとやりたいことが見つかるから!」
ん?? おばぁ、ちとズレてますよ。わたし人生に迷って旅に出たわけでは…。

なんかよくわからんなーと思っていると、「ここに3年住んでいる子はね、ここに旅行で来てからギターを始めて、CDを出したよ。プロになってライブハウスで歌ってる。だからそんなふうにして、やりたいことが見つかるサァ!」。
い、いやいや、だから違うんだってば…。

で、「このあたりぶらっとしてきなさい!中乃湯っていう温泉いいよ!」と言われてよくわからないままに温泉に入ってきた。
これがディープでね。
場所がわからず、やっと探し当てたその場所には、入り口におばぁがずらり。6、7人はいたよ。いわゆる「ゆんたく」(おしゃべり)しているわけです。
「お金は、はいここでお願いねー」と言われて、もうびっくり。300円。
女主人は頭にカーラー巻いてネットかぶって、ハエ叩きを振り回してる。そのままコントになりそうだ。
コントだよコント。ほんとに! すごすぎるって。

でもいい人なの。
お湯も、ほんとにいい感じでした。
真ん中に浴槽がある。白くてぼってりとした、まあるくて可愛らしい浴槽。きれいな緑色のお湯がわいていて。張り紙に「池に入るときは…」って書かれてる。
池!?!? ……あ、そうか、浴槽を「池」と言うのだな、きっと。なんて面白いんだ…!

帰りにわたしも「ゆんたく」に参加してみた。みんな優しいおばあさんたち。
帰り道、一人のおばぁと話しながら帰った。このおばぁに、横浜から来たというと、ばちん! と叩かれて、「アンタ金持ちサア!」と。「いやいや貧乏旅行ですから…で、このあと石垣に行ってまた安宿に…」と言うけど、金持ちだ金持ちだと。

---
夜、部屋に戻ると、隣の部屋の男の子のかける音楽が筒抜け。だってふすま一枚なんだもの…。沖縄の民宿というのは、ふすまで隔たれていれば「個室」となるのですね…。

この先一週間どうなるんだろうと、強烈さに一抹の不安を覚えつつ、コザ1日目の夜は更けてゆくのでした。
| | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0)
8月24日(木)久高島
フェリーに乗って神の島、久高島へ。
すばらしかったですよ。
色々書きたいけど、ああ時間切れ…。また今度。
| | 18:26 | comments(0) | trackbacks(0)
8月23日(水)ひめゆり
バスで、ひめゆりの塔と平和祈念堂に行ってきた。
素晴らしいお天気。空と海の色が違う。ものすごく青い。濃い。
日差しが違う。暑い!!

第二次世界大戦のこと、沖縄戦のことはいろいろ思うところあったけど時間がないので帰ってから書こう。

バスは本数が少なく、ひめゆりの塔から平和祈念堂に行くバスが通り過ぎてしまって(わたしバス停に立っていたのに!)途方に暮れていたら、交通整備のおじさんが車で連れていってくれた。
大阪の人だった。遊びながら働いていると言ってた。
助かった。ありがとうおじさん!!

平和祈念堂を見終わって帰ろうと思ったらタクシーの運ちゃんが近づいてきて、話しかけてくる。ちょうど白人の男の子がやってきて、それを見てすかさず「二人で2000円、一人1000円、どう?」と強引に話を進め、バスでもそのくらいかかったことだし、と思って乗り込む。

男の子はオーストラリア人で、教師なんだそうだ。日本語がいまいちだったので、「いつから沖縄にきているんですか?」と聞くと、「じゅう、じゅうろくねん…たしか…」って。
「平成!?」と聞くと、「ハイ、ソウデス」。
和暦で言うか? 普通! と驚いたわけです。

この日の夕飯は「あんつく」という店で、これがかなりおいしくて、でも時間がないので帰ってから書きます。
| | 17:59 | comments(0) | trackbacks(0)
8月21日(月)いよいよ明日から沖縄長期一人旅
いよいよ明日から一人で沖縄に行っちゃうのです!
一人で? 一人だよ!
去年誓ったことと違うんですけど…?
そうね、そうね。まあ人生いろいろあるってことで。こんな一人旅はもう最初で最後です。特別バージョン。次は絶対一人では行かない。

――と思ってはいますが、今回の旅は、これはこれでものすごく大事な旅。一区切りつけて、前に進む活力を得てきたい。せっかくの機会なのだから思い切り楽しもうと思います。
きっと道に迷ったりトラブルが発生したり、色々なことがあるんだろなー。
でもとんでもなく楽しいことや心を揺すぶられるようなことも待ち受けている予感。
一人だから、そんなことやこんなことが余計に心に染み渡ることでしょう。

18日間ってのはこれまでの人生で一番長〜い旅。もう旅っていうかホームステイみたいな気分です。2、3日〜一週間の旅とはちょっと感覚が違います。

いつものように帰ってから旅日記を…といっても18日間はちょっとハードだな。どうしようかな。ちょこちょこネットカフェから書いたりするかもしれません。

良い旅になりますように。神さま、どうかお願いします。
| | 21:49 | comments(4) | trackbacks(0)
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