NYで迎える初めての朝。
朝ごはんは昨日のカレーの残りで済ませる。冷めてもおいしい。
初地下鉄にとまどい一度は反対方向に乗ってしまったけど、なんとかセントラルパークへ! 空気もからっとしていて絶好のセントラルパーク日和。緑のなかを歩くのはとても気持ちがいい。
ビキニ姿で寝そべっている人、なぜか岩の上で読書する人(いいアイデアが浮かぶのかね)、みんな思い思いの格好でくつろいでいる。まさに都会の中のオアシス。
白い肌を日光にさらして大丈夫なんだろうかと思ったりするけど、それにしても絵になる。
家族連れやカップルも多いけど、一人で本読んだり勉強したりしている人も多いなと思った。
ジョンレノンのイマジンモニュメントまで歩いていく。これこれ! これが見たかったのよ! 思っていたより大きい。これ見たらジョンに近づけた気がして嬉しくなった。しばし離れたくない気分。
日々お花やフルーツによる飾りつけは変わるらしいんだけど誰がやっているんだろう?
お花の代わりに、コインを数枚置いてきました。
そこからパークを出て道路を隔てたところにダコタアパートがある。
ジョンとヨーコが住んでいて、入り口付近でジョンが銃殺された場所。映画『ローズマリーの赤ちゃん』の舞台となった場所。
ダコタは古くてものすごく大きなアパート(マンション)でした。
アメリカって歴史が浅いのにNYに古い建物がたくさんあるのはなぜだろう? と思う。ヨーロッパに似ているけれども(歴史的に考えて当然だ)それほど装飾過多ではない。シンプルで堅牢なつくり――といったあたりは共通としても、じつに色んな色彩・形状の建築物がある。そういう意味では統一感がなくて、“○○風”建築が隣り合わせになって、マンハッタン独特の景観を生み出しているのかなと思った。
さらにセントラルパークを歩く。リスを発見して興奮、写真におさめんとやっきになるが、これは別に珍しくもなんともないことで、NYの公園にはそこいら中にリスがいるってことに気づいたのは数日後。
お昼はH&Hベーグルへ。頼み方がよくわからないので、ベタだけど、プレーンなベーグルに、Lox(サケの燻製)とクリームチーズをはさんでもらう。
それに野菜を色々。“tomato? onion?”、聞かれる野菜すべてについて“yes”と答えていたら、“everything OK!”とからかわれた。
はたして初NYベーグルのお味は、Loxたっぷり、塩味きつめ、パンには甘みがあってもちもちしておいしい! のでした。
パパイアキングというフルーツジュースとホットドックのお店で並んでいると、おばさんに話しかけられる。
よくわからないのでうまく返答できないでいると、「あら英語が話せないのね」と言われる。「ノープロブレムよ。そんなことはまったく問題ないの。OKなのよ!」って、素敵なことをおっしゃるんだけど、心のどこかで悔しい思いがする。
英会話に関しては二重に悔しいのね。ひとつは英語は一生懸命勉強して国語の次に得意だったということ。もうひとつは話してることはたいしたことじゃないということ。
英語で日常会話ができることより、何を話すかが大事だとわたしは思うんだよね。
とはいえとりあえず聞き取れて話せるようにならないと。世界のどこに行っても困らない人間になりたい。
セント・トマス教会を見てからMoMAへ。
金曜日の4時からはなんと無料(太っ腹だよなー。東京じゃありえない)なので長蛇の列ができている。
パウルクレー、ダリ、モネ、マチス、シャガール、セザンヌ、アンディウォーホル……。好きな画家の絵ばっかりたくさん並んでいるので浮かれてしまう。
喜び勇んで浮かれながら見ているうちにcottonちゃんとはぐれ、ロビーで待っていれば会えるだろうと思って待つけど、待てど暮らせどcottonちゃんは現れず。雨は降ってくるし、タクシーでホテルに戻るしかないかな、と思った矢先、やっと再会。よかったー。
夜はサンドイッチとサラダをテイクアウト。猛烈なサラダの量に辟易。また冷蔵庫へ。