文月遊亀 memo*

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8月16日(日)ハメーンリンナへ
今日はヘルシンキから電車で100キロほど北にあるハメーンリンナへと小旅行。
シベリウスの生家があること、ハメ城という古いお城があることから興味をもった。
(帰ってきてから気づいたけど、村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」に、ハメーンリンナが出てくるのだったよ! 当時むーにも貸して2人で読んでおり、このことを伝えると両手で太ももをたたいて興奮していた。)

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朝7時ごろ、朝のパンがなくて買いに出るが、どこも開いていない。そっか。日本の感覚で行動しちゃった。

日本との働き方の違い、を思う。
日本は、徹底して消費者が便利なように、という考え方。だから働く側は大変だ。
消費者至上主義は、無駄な、過剰なサービスにもつながる。

トラムの中にあるカードリーダーが壊れていたりすると、日本では絶対にないことなので「ありゃ!?」と思うけど、その程度の不便さが前提となっていれば、社会はこれで回って行くんだなあと思う。
こうした事態を完全になくすとなると、長時間労働にならざるを得ないわけで。

お店も24時間営業でなくてもいい。上記と同じ考え方で。
そうしてみんなが休めたほうが、生活にゆとりができるほうがいい。

そんなわけで、コーヒーだけ飲んで出かける。
朝ご飯は電車で食べることにして、トマトとキュウリを持っていく。

■ハメーンリンナ駅まで
8時7分の電車に乗るはずだったが、今日は日曜なので9時6分だとむーが言う。いろいろ調べてくれて頼りになる。

中央駅で朝ごはんを買う。わたしはシナモンロール(またも)と、ブルーベリーとラズベリーのミックスジュース。
むーはマックでハンバーガーを買ってきた。
朝8時、マックは営業を始めているが、ヘスバーガーはまだ閉まっている。さすがのんびりフィンランド!(笑)

チケットは券売機で、カードを使って買う。全席指定の特急(Inter City(IC))。
2人で50ユーロくらい。

VRの車体はふくろうや熊や白鳥が描かれていてかわいい。
VRの文字はちょっとJRを彷彿とさせる。


車内で朝ごはんを食べる。

2.5ユーロしたシナモンロールは、高いだけあって、やわらかくておいしかった!! しっかりバターが入ってるんだろな。
今まで食べていた、安くて大きなシナモンロールとは別物だった。

左上の袋は、一緒に買った量り売りのグミやチョコレート。
ヨーロッパの人ってなんでこんなにグミ好きなのかね。

ヌークシオに行くときはノーチェックだったけど、チケットのチェックに職員が回ってくる。さすがに特急だから?

同車両に、パソコンで映画(?)を見ながら電話をする女性がいる。仕事してるのかな?
「〜ヨー、〜ヨー」という話し方がラップみたいで面白い。

この国では車内での携帯電話はマナー違反ではないみたい。
わたしは言葉がわからないから気にならないけど、わかったら気にならないかな。不思議。

無料WiFiはどこでもつながる。
空港や大きな駅はもちろん、トラムの小さな駅だろうがスーパーだろうが、ほんとにどこでもつながる! わたしはiPhone初心者で常時ネットにつながる生活をしてきていないので、日本の状況を不便に感じたことはないけど、旅行者にとって、これはありがたい。

約1時間でハメーンリンナ駅到着。かわいい駅。
北上したのでやはり少し寒い。ジーパンで正解 。


■ハメ城へ
駅前の地図を見ながらどう回るか相談していると、青いシャツを着たおじいさんが話しかけてくる。
「Follow me」と言って、道案内をしてくれる。3人で大きな湖に沿って歩いていく。

なんって美しい景色!! 絵葉書の中に迷い込んだかのよう。シベリウスはこのあたりを散歩したんだなあと思いながら歩く。

人が少なくて、静かで、まったく観光地観光地していない。
湖の周りをジョギングする人たちがちらほら。
ものすごくのどか!! これがフィンランドの街のスタンダード??

青シャツじいさんは英語でいろいろ教えてくれて(わたしは「今日は日曜日だからすごく静かだよ」くらいしかわからなかったが)、途中で立ち去る。

目指すはハメ城。13世紀のスウェーデン要塞が徐々に城に変わっていった…という古い古いお城。
ちなみにHämeenlinnaとは、linnaが城という意味で、Hame Castle=ハメ城ということで、ハメーンリンナという地名自体がハメ城ということらしい。
お、見えてきた!


到着。美しいバラが植えられ、湖には釣竿を垂れる人がいて、実にのどか。静か。美しい。
 

入場券は8ユーロ。
中はすごく複雑で、迷路みたい。見応えたっぷり!
古い古いお城なのに、よくぞこの状態を保っているなと感心。
 

窓からは湖が見える。


さいころ! 中国→ロシアの影響か?


たっぷりと堪能し、お城をあとにする。


■シベリウスの生家
フィンランディアのテーマなど口ずさみつつ(ヌークシオなど、フィンランドに来てからしょっちゅう口ずさんでいるが)、シベリウスの生家へと歩いていく。

あああ、今日もあきれるほどいい天気。


これ? 小さなパステルイエローの家。車がたくさん通る道路の脇に建っていて、見逃しそうになるほど小さい。


入ってみると、受付のおばさんがいろいろ教えてくれる。
「今日はこれからコンサー トがあって、その練習をしているのよ」って、ほんとだ、音が聞こえてくる。

中央の部屋でチェロ、ピアノ、バイオリンの3重奏の練習中だった。
プロの方かな、素晴らしいレベル。練習中にお邪魔できてラッキーだった。
(バイオリンの女性、裸足だわ。)

おばさんが日本語のパンフレットを貸してくれたので、ビーズの小物などの展示がシベリウスのお姉さんのものであることや、ビーズが当時の女の子の間ではやったことなどを知る。
シベリウスのお父さんは医者で、彼が小さいころに亡くなったから、お母さんは苦労したみたい。この家に住んだのはほんとに少しの間。

シベリウスのピアノやバイオリンの展示も。

外から見るとちっちゃなおうちだけど、中はかなり充実(笑)。

むーから、「シベリウスはぼくが生まれる数年前に亡くなったんだよ」と聞いてびっくり。
「そんな現代の人だったの?!」
「そうだよ。古典的な曲を書いた人だったんだ」

知らなかったわ〜

帰りにパンフレットを返すと、おばさんが「ハメ城のそばで2時から有料コンサートがあるけど、お金を払わなくても近くに行けば聞こえるわよ」と教えてくれた。
って、わたしはわからなかったのだけど。むーが聞き取ってくれた。すごい!

お昼はケバブのお店に入ってみた。
シベリウスな気分とまったく合わないなと思いつつ(笑)。

久々のご飯! 細長いパサパサ系のだけど、おいしい。


■アウランコ国立公園
ハメ城そばの2時からのコンサートにも行ってみたかったが、針葉樹林と湿地大好き人間むーが国立公園に行きたいそうなので従う。いろいろ調べてくれてるみたいだし(わたしは何も調べてないし)。

持ってきたガイドブックの中でフィンランド政府観光局の作ったガイドブックにしかハメーンリンナ情報はなく、しかもそこに載っている地図がひどく見づらく、情報も少ないため一苦労(むーが)。
さらに日曜日なのでinformationもやってないし(なぜか入れることは入れるのでトイレを借りたりしたけど 笑)、お店も閉まってるところが多いしで一苦労(むーが)。

マーケット広場の近くにあるバス乗り場から、バスに乗って公園の入り口まで行くらしいのだけど、乗り場がわからない。

近くにあった教会に入ってみる。
日本に帰って「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読み返すと、この教会が出てくるのだ!

p.266
「広場を挟んだ正面には大きな教会があった。丸い緑の屋根を持ったずんぐりとした教会だ。黒い鳥たちの群れが磯の波のように、その屋根から屋根へと忙しく飛び移っていた。白いカモメたちが怠りのない目であたりをうかがいながら、広場の石畳をゆっくりと歩いていた。 」



ここかなと思って待っていたところは長距離バスの乗り場だったようなので移動。そこで小一時間は待ったかな、ようやくバスが来て乗り込む。

降りたらトレッキング開始。
ヌークシオ国立公園、スオメンリンナ要塞に続き、何ともよく歩く旅だこと。

今日もまた、白樺たちの間を歩いていく。はいほー。花も草も美しい。空気がおいしい。
おっとラズベリーが! いたるところに!

つまんで食べる。甘い。たくさん食べる。天然のベリー摘み放題とは初体験なり。

こんな道を、歩いていく。
 
アウランコ国立公園は、1883〜1910年にかけて実業家ヒューゴ・スタンデルシェルド大佐によって造営された人工的な公園とのことだけど、人工的な感じは皆無。完全なる自然です。
自然の森の中に道を作ったということらしい。

湖があったり。鴨の赤ちゃんがいたり。
 

道が二手に分かれていて迷うことも。
むーの勘を信じてついていく。

皆さん車道を車で走って行くけどわたしたちは歩き。
歩けど歩けど…てか、どこに向かっているのか??

「まだあ〜? まだあ〜?」
「ゆきちゃんおんぶしようか?」
「いい。。」

足が棒になってきた。
坂道が続く。
「もう疲れたよー。まだあ〜〜?!」
「もうちょっとだから」と励まされて歩いていくと、現れたのは、この塔。
ここを目指していたらしい。3キロほど歩いたらしい。


ふえー。なんつー絶景。

こりゃすごいと感動して写真を撮っていると、陽気なおじさんが話しかけてきて、写真を撮ってやろうかと言ってくれる。
(撮ってもらったはいいが、後で見たら、むーの顔だけ見事に影になっていた。。)

おじさんはフィンランドのどこかから来たらしい。
わたしたちが箱根あたりに旅行する感覚かしら。

それに比べ、わたしたちの何と遠いところからやってきたこと!!

先ほどの塔に上る。これがまた大変。
最後の力を振り絞って上りついたその先に待っていたのは……!


なんだこれー! さっきより湖の形がクッキリコン!
絶景という言葉はこういう景色のためにあるんだね。
いやーー、すごかった。見渡す限り、360度、森と湖なのです。
こんなのは見たことがない。

むーはこういう景色が大好きなんだそう。
日本だったら北海道がこれに近いのかもしれないけど、わたしは北海道行ったことがないから…てな話をする。

風がびゅうびゅう吹いていて、下を見下ろすのはかなり怖い。
しばし堪能したのち退散。

お店でアイスを食べて、今来た道を、戻る。また3キロてくてく歩く。

しんどいので、元気を出すべく歌を歌う。
フィンランディア、森のくまさん、ビートルズの「Your Mother Should Know」、キャンディキャンディなど(なんじゃこのセレクト 笑)。

キャンディキャンディを熱唱すると、そんな曲だったんだねえと感心するむー。

バスに乗ってハメーンリンナ駅に到着。
帰りの電車は2階の席。車窓から見えるのは白樺とか牧草地とか。


2階の端っこにこんなにかわいらしく素晴らしい子どもコーナーあり。
なんて子どもに優しい国。
 

晩ごはんは疲れたので簡単に。
アパートホテルにて、おのおのパンにハムやら野菜やらチーズやらのっけるオープンサンド。
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